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リトルストーリー
2016.09.27

秋です、靴のころもがえ。

koromogae
 
近ごろ、台風がすごい。
朝晩がずいぶん冷えてきた。雲がうすくなってきた。
もう、はっきりと秋にはいってきている。
 
洋服は、袖が少し長めのものを選ぶようになったり
首や肩に巻くものを持ち歩くようになったり。
素足のまま出歩いていた足元には、靴下が履かされるようになった。
そして、玄関先にずっと出しっぱなしにしていたサンダルには
自然と足を通さなくなった。
 
あつくて仕方がない夏が大好きな私は、この時期がたまらなくさみしい。
サンダルが玄関になくなるということは、夏が終わったということ。
 
けれどもこのままサンダルを出しておくと、せまい我が家の玄関は
足の踏み場もなくなるので、下駄箱にしまわねばなりません。
 
 
私が持っているサンダルは3足。
1足ずつ、様子をみてみる。
ひと夏の靴底の土汚れをぐしゃっとした紙でざざっと落として、布でふいて。
かかとはまだ修理するほど減ってきてはいないな。
 
インソールをさわってみる。少し湿り気があるものは、干してからしまおう。
自分の足形がくっきりになったのも、たくさん歩いた証拠。
 
最後の楽しみに、仕上げの靴クリームを。
このときがいちばん「靴を愛でる」感覚をあじわえる瞬間だといつも思う。
 
当分とりだすことがないだろうから、
下駄箱のなかでもなるべく風とおしのよい場所に、
湿気のたまりやすい下をさけて、上のほうにいれる。
 
 
毎年、どこかに行くときまると、きまって新しくサンダルが欲しくなる。
この夏も白のGENEVAを新調した。
そして、伊豆の海に行って、すばらしい景色を眺めた。
アルバムをこまめに作ったりしないので、
思い出はすべてこのサンダルと自分の記憶だけに
とどめていくことになる。
 
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いっぱい履いたサンダルたちと、また暑くなるころまで、少しお別れ。
 
夏に後ろ髪をひかれまくりながら、
涼しい季節、寒い季節にも喜びをのせていこう。
寒くても、どこかへでかけよう。
そのために、今年はあったかい靴を新調しようかな。
はじめてのブーツをどれにしようか悩んでいる今日このごろです。
 
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  (服部)


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