「あのひと」
と聞いて思い浮かぶ顔は誰でしょう。
長年連れ添った「あのひと」だったり、
名前の思い浮かばない「あのひと」だったり、
たったいま目の前に現れた「あのひと」だったり。
2月7日から28日までの期間限定で、
NAOT TOKYOにて小桧山聡子さんの作品が展示されています。
「あのひとの食事」
ここにいる「あのひと」とは金属でつくられた謎の?小人たち。
展示しているというか、
何十人もの「あのひと」がお店の片隅で生活しているようで
耳をすませば、ザワザワと話し声が聞こえてきそうです。
(もしかしたら実はこっそり移動したりしてんじゃないか?とつい妄想)
ブランコに乗る人。
この人は悲しいのか、嬉しいのか…やさぐれているのか。
鏡を見る人。
そして、そんな彼女の美貌に思わず声をかけようとする人たち。
くつろぐ人たち。
日曜日の午後3時、休日を満喫して、あとは無気力に明日を待つ人たち。
社長さんか、バカンス中か、はたまた美容室でイメチェン中か…
なんて妄想しながら見ていると、
いつのまにか「あのひと」ワールドへ吸い込まれていきます。
立体の作品だけでなく、店内ではあのひとのコマ撮りアニメーションも上映しています。
(こちらはぜひとも店頭にてご覧下さい…!)
小桧山さんは製作活動以外にも、「山フーズ」として食の活動もされており、
今回の展示初日にはアニメーションの中で「あのひと」が食べているスープを作ってくださいました。
目にも鮮やかなピンクのスープ…どんな味がするかと思いますか?
実はこの綺麗なピンクはビーツという赤かぶのような野菜の色なんです。
(ボルシチなどに使われる西洋野菜で、サトウダイコンの仲間だそう)
味は見た目とは裏腹に?とってもやさしいジャガイモのスープ!
胡椒の実がピリリと効いていました。
しばし「あのひと」になった気分で幸せのとき…。
胡麻の植木鉢から生えているのは、カボチャのサクサクとしたスティック。
山フーズ・小桧山さんの料理は味だけでなく目でも美味しくて楽しい、嬉しい。
「あのひと」はどうやらかなりのグルメみたいです。
ここにいる「あのひと」たちに会えるのは今月の28日までです。
気になるアノ人を誘って、ぜひ会いにいらしてください。
(モリ)