(随分と時が経ってしまいましたが、3/14のNAOT TOKYO1周年記念のレポートを…)
あの日は本当に良い夜だった…。
と、東京店の店番をするたびにじんわり思い出します。
じんわりと振り返っていると、あれ…もしかして幻だったのかな…と思うほど
あの夜の記憶はまぶしくて、そして柔らかく。
でもたしかにそこにあった奇跡のような時間。
小さな空間にひしめく沢山のお客様。
そのお客様の前には、ちょうど一年前、
NAOT TOKYOの門出を祝ってくださった高野寛さんと山田稔明さんの姿が、再び。
そう、NAOT TOKYOはこのお二人の歌声を皮切りに始めの一歩を踏み出しました。
(一年前のオープニングライブにて。この高野さん山田さん人形は今も店内のどこかに生息しています。)
NAOT TOKYOはおかげさまで1周年を迎えました。
金土の週二日のみという営業スタイルも少しは浸透してきたのでしょうか…
本当にありがたいことに毎週末、たくさんのお客様が足を運んでくださいます。
ライブ当日も、NAOTを履いてくださっている方が多くいらして、
みなさん素敵に履きこんでらして。
そして高野さんも山田さんも足元がNAOT…その事実にも胸いっぱい。
ライブの前に私たちから1周年のご挨拶…
あたたかな拍手とともに、夜の宴は山田さんの演奏からスタートしました。
「好きなものを堂々と宣言するのは恥ずかしい」という話から始まった
『my favorite things』という曲。日常に溢れていて、
つい取りこぼしてしまっている身の回りの優しさや愛しさを
そっとすくってくれるような、そんな曲だと私は感じます。
『光のぶどう』では、ちょうど隅田川沿いの景色が陽を落とし、
あたりの建物がそれぞれの光を灯し始めた頃。
騒がしい都会のBGMも、夜ぐらいはこんな風に流れたらいいのに…
と、ふと思う。
つづいて高野さんも登場し、ふたりでの演奏もたっぷりとありました。
『夜の海を走って月を見た』『夢の中で会えるでしょう』は
イントロだけで心掴まれるというか
お客さんも「待ってました!」という気持ちが背中にも溢れてて、
後ろで聴いていた私は
その光景も含めて、ライブっていいな…と思った次第です。
演奏もさることながら、
楽しそうなお二人の会話も含めてとても贅沢な時間でした。
(私なんかがこんな言葉で表していいものかと思いつつ…)
お二人とも、本当に飾らない方たち。その人柄が音と空気に溢れていて、
私たちはそれに身を委ねる。覚めない夢のような心地よい時間はあっという間でした。
この一年も、色々あって、長かったような短かったような…
でもたしかに歩んできた一年。
種をまいた私たちに水を与え、陽を与え、
栄養をたっぷりとくれた皆様のおかげで
私たちはこうして蔵前の地に根を張ることができました。
本当にありがとうございます。
また二周年もこうして迎えられたら…それはとても幸せなことです。
改めまして、これからもNAOT TOKYOをどうぞよろしくお願いいたします。
高野寛さん、山田稔明さん、本当にありがとうございました。
そしてこれまで関わってくださったすべての方々に感謝をこめて。
この「ありがとう」の気持ちを、またこの場所から発信できればと思います。
(モリ)
撮影は下村しのぶさん。素敵な写真をありがとうございます!