いま奈良は鹿のベビーラッシュです。
6月、鹿の親子が公開されました。
場所は春日大社参道にある鹿苑。
今回の風の便りは子鹿を見にいくお話です。
のんびりした休日、歩いて向かいます。
草原が見えてきます。
ここは飛火野、春と夏に鹿寄せが行われる場所です。
すでに鹿がいます。
飛火野を過ぎて春日大社の参道に入ります。
静かな木立が迎えてくれます。
自然を楽しんでいると鹿苑が見えてきます。
入り口は行列が。
11時からの公開で並んでいる方達でした。
平日でこの人の多さなので、
土日はもっと人が多いのかもしれません。
入苑料300円(奈良の鹿愛護会の活動費になるそうです)を払って中に入ると
子鹿たちが!!!
生まれたての子鹿は木やブロックの影でうずくまっています。
子鹿は天敵に狙われやすいのでせまいところでじっとする習性があるそうです。
なぜ鹿の親子を鹿苑で保護するのかご存知ですか?
子どもがいる鹿はナーバスになって人を攻撃する事があるのだそうです。
そして母鹿はニオイで自分の子を判断します。
もし人間が子鹿を触って人のニオイがつくと
母鹿は子育てをやめてしまうそうです。
もし鹿苑の外にいる鹿の親子をみかけてもそっとしておいてあげましょう。
鹿苑では他にも保護している鹿がいます。
交通事故などでけがをした鹿、
病気の鹿、どうしても人間を攻撃してしまう鹿たちです。
奈良は人間と鹿が共生するめずらしいまちですが、
一緒に生活出来ない鹿は隔離する形で
共生が成り立っているという現実があります。
せっかくなので春日大社も参拝にいきました。
苔むした建築の雰囲気がいいですね。
灯籠がたくさん並んでいる中から鹿がひょっこり
素朴な表情がたまりません!
春日大社からは下の禰宜道(ねぎみち)を通って帰ります。
禰宜とは神官のこと、むかし神官達が使っていた道だそうです。
この道は高畑の志賀直哉旧居付近まで続いています。
奈良に住んでいると、近すぎて奈良公園の方には足が伸びないのですが
ひさしぶりに来てみると、やっぱり鹿はかわいくて
定期的に見に行きたいなと思いますね!
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(タカハシ)