ハーブのちから

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服部あさ美さん「ハーブカタログ」出版記念にNAOT TOKYOで開催された
「ハーブ展」、先日大好評のうちに終了しました!

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人は、ハーブのどこに惹かれるのでしょうか。
香り、効能、さまざまな用途…

私の場合は、その生命力の強さに一番惚れ込んでいます。

虫も寄せ付けず、様々な環境に自生する凛々しい姿には、
ほんの少しだけ怖さにも似た、尊敬の気持ちを抱いてきました。

思い起こすと、いつの頃からか実家の庭にはローズマリーが群生していました。

夏のおわり、膝のあたりまで伸びたローズマリーを
両手で包むように撫でると、何ともいえず爽やかないい香りがして。
母が庭仕事のときにそうするのを、こっそり真似ていたのを思い出します。
草むしりや水やりを手伝うときは正直面倒だなあと嫌々でしたが、
ローズマリーを撫でるのは好きでした。

けれど、いつのまに、可愛らしかったローズマリーは右に左にとぐんぐんと勢力を拡げ、
他の植物のスペースを奪ってしまいました。
まるで燃え上がる火のようにうねり、上に、横に、まだまだ伸びようとする姿。

そうか、ハーブはこんなに強いのか。と、知ったのは中学生の頃でした。
(ただ伸び放題にしていただけかもしれませんが…)

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服部あさ美さんの描くハーブたちはどれも、凛として可愛らしく、力強く、
どんな地味な風体のものでも主役のような風格があるように思います。

可愛らしさの中からにじみ出る生命力。
まるですぐそこに生えているようで、匂い立つようで。
ああ、これをどんな風に使ってみようかな…。

眺めていると、妄想が膨らみます。

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凛々しくて、つつましいけど、ちゃんと個性があって。
ちょっと意味不明かもしれませんが、服部あさ美さんの描く
ハーブのような人になりたいなあ、と、思ってしまう自分がいます。

店内が、野の草花に囲まれた幸せいっぱいの数週間。
ご来場いただいた方々と並び、ほっと絵を眺める時間も幸せいっぱいでした。

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(ニシ)


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