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秋です、靴のころもがえ。

koromogae
 
近ごろ、台風がすごい。
朝晩がずいぶん冷えてきた。雲がうすくなってきた。
もう、はっきりと秋にはいってきている。
 
洋服は、袖が少し長めのものを選ぶようになったり
首や肩に巻くものを持ち歩くようになったり。
素足のまま出歩いていた足元には、靴下が履かされるようになった。
そして、玄関先にずっと出しっぱなしにしていたサンダルには
自然と足を通さなくなった。
 
あつくて仕方がない夏が大好きな私は、この時期がたまらなくさみしい。
サンダルが玄関になくなるということは、夏が終わったということ。
 
けれどもこのままサンダルを出しておくと、せまい我が家の玄関は
足の踏み場もなくなるので、下駄箱にしまわねばなりません。
 
 
私が持っているサンダルは3足。
1足ずつ、様子をみてみる。
ひと夏の靴底の土汚れをぐしゃっとした紙でざざっと落として、布でふいて。
かかとはまだ修理するほど減ってきてはいないな。
 
インソールをさわってみる。少し湿り気があるものは、干してからしまおう。
自分の足形がくっきりになったのも、たくさん歩いた証拠。
 
最後の楽しみに、仕上げの靴クリームを。
このときがいちばん「靴を愛でる」感覚をあじわえる瞬間だといつも思う。
 
当分とりだすことがないだろうから、
下駄箱のなかでもなるべく風とおしのよい場所に、
湿気のたまりやすい下をさけて、上のほうにいれる。
 
 
毎年、どこかに行くときまると、きまって新しくサンダルが欲しくなる。
この夏も白のGENEVAを新調した。
そして、伊豆の海に行って、すばらしい景色を眺めた。
アルバムをこまめに作ったりしないので、
思い出はすべてこのサンダルと自分の記憶だけに
とどめていくことになる。
 
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いっぱい履いたサンダルたちと、また暑くなるころまで、少しお別れ。
 
夏に後ろ髪をひかれまくりながら、
涼しい季節、寒い季節にも喜びをのせていこう。
寒くても、どこかへでかけよう。
そのために、今年はあったかい靴を新調しようかな。
はじめてのブーツをどれにしようか悩んでいる今日このごろです。
 
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  (服部)


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