ナオトさん。
そう言ってくださるお客さんがいる。
愛情をこめたその言葉、嬉しい。
そう思うとなにか靴が物ではなく
心が通っているような感じになった。
まあるくてかわいいもの。
「様」でも「君」でもない、「さん」。
ちょうどくらいの距離感のようで、居心地がいい。
よく考えてみると、
「さん」付けで呼ばれる靴。
そういうの、あんまりないよなあ。
決めた!
今日から、お金のことを
お金さんと呼ぼう。
心が通ってやってきてくれるかな?
宮川(あ)
「ナオトさん」
