「そうだ、京都に行こう」
某有名キャッチコピーに促されるまま…
そしてスタッフ上野に続いて私も行ってきました、秋の京都。
今の時期はやっぱり紅葉みないとね!と、選んだ場所は定番の嵐山。
奈良に住んで約3年、京都はお隣さんながらも、実はあまり観光目的で足を運んだことがなく
思い返せば…嵐山なんてもしかして中学校の修学旅行以来、約十数年振り!?
今回は地元愛媛から関西へやってきた母との日帰り二人旅。
朝イチで母と合流し、近鉄奈良発の京都行き特急へ乗りこみました。
久々に会う母へ日々の報告も程々に
最終的には「そんなことより今日のご飯なに食べる?」と盛上がったところで
電車は京都へ着き、つづいてJRへ乗り換え亀岡駅まで。
亀岡駅についたら電車はここまで!
駅から徒歩10分ほどのところに舟着き場があり、
そこでは深淵・激流ありの渓谷を縫って下る「保津川下り」が体験できるのです。
保津川とは亀岡から嵐山までを流れる川で、
嵐山までの約16キロを、舟頭さんの漕ぐ舟に乗ってスイスイと進んでいきます。
渓谷の左右には色とりどりの紅葉やイチョウ。
赤と緑の深いコントラストにうっとり。
舟からはトロッコ列車もみえました。
ああ、トロッコ列車…
そう、トロッコ列車。
実は今回の旅では、ただ紅葉をみるだけでなく、
本当はこの”トロッコ列車に乗って”紅葉をみるというのが
私たちのメインイベントになる予定でした。
しかし、楽しみにしていたにもかかわらず…!
うっかり私のリサーチ不足でなんと席がひとつも取れず。泣
それならば代わりに…と前日に急遽選んだのが「保津川下り」だったのです。
楽しみにしていた予定がひとつ流れてしまい、
ほんとうは少しガッカリしていたのですが
いざ流されるままに川に身を委ねてみたら、そんなガッカリはどこかに流れ去り。
川の上で聞こえる音は水の流れと風が木々を揺らす音と、ときどき列車。
それも普段から耳にしている音ではあるけれど、
舟の上でのんびり耳をすますだけで驚く程に身体に染み込むことに気付きます。
川の流れに、なんだか心も洗い流されたような気がして
「流されるのもたまにはいいじゃない、ね」と、感じながら辿りついた嵐山。
トロッコ列車は、また次の楽しみにとっておいて。
そして保津川下りが、新たな思い出に加わりました。
段取りバッチリ!なお出かけも理想ですが、
流されるままに始まり終わる旅も、たまにはいいものです。
(森)
ながれながされ嵐山
