子どものころ、夢中になった絵本や童話。
菊池亜希子さんの『絵本のはなし』では、
菊池さんが幼い頃に出会った本について
思い出とともに綴られています。
私にとって懐かしいあの子との再会もあれば、
これから読んでみたい本もありました。
小学生の頃、大好きだった
「こまったさんのスパゲティ」
主人公は、口ぐせが「こまった、こまった」
のこまったさん。
いつもお料理を作っていると
いつの間にか別世界へ迷い込み、
いろんなアレンジの方法を見て戻ってきます。
物語のなかに出てくる面白い料理にワクワクしたり、
こまったことがあっても最後には何とかなっている姿に
ほっとしたり。
そんな夢中で読んでいたあの頃の気持ちが
よみがえってきました。
あれからずいぶん時が経って、
すっかり大人と呼ばれる年齢になった。
大人になった今でも、時にはひどく落ち込むこともある。
そんな時は、子どものころに大好きだった
物語のあの子に会いに行こう。
「大丈夫、なんとかなるよ」と思えて、
また明日から頑張れる。
そんなきっかけとなる本だと思います。
読んでみたら懐かしい気持ちになったり、はたまた新しい発見があったり…
そんな出会いがあるかもしれません。
(木村)
懐かしいあの子に会いに
