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NAOT A to Z – Kitchen –

 
キッチンには〜
ハイライトとウイスキーグラス
どこ〜にでもあるような 家族の風景
 
7時には帰っておいでとフライパンマザー
どこにでもあるような家族の風景〜♫
 
母がキッチンに立っている後ろ姿を見ながら
心の中でこの歌をうたう。
 
TOP_kitchen
 
ここだけの話
わたしは実家の外で暮らしたことがなく
その結果、キッチンに立つこともほとんどない。(ただの言い訳)
 
部屋を片付けていたら
子どものころのアルバムが、わんさか出てきた。
 
 
あれ。これ、いまも使ってるやつやん。
 
 
まだヨチヨチ歩きのわたしが
満面の笑みでかぶっていたのは
フライパンマザーがいまも使っている
さくら色の持ち手がついたボール。
なんと30年以上も現役なのだ。
 
 
そのボールには、
とても素晴らしい機能でもあるのかと
思わずフライパンマザーに
なんでそのボール、まだ使ってるん?と聞いてみた。
 
 
手にフゥィットして、使い勝手えぇねん。
まだキレイしなあ。
 
 
キッチンにはフライパンマザーお気に入りの
道具がたくさんあるけれど、
どれも同じ理由で新調する気など、さらさらないらしい。
 
そうやって毎日使うものでさえ何十年も買い換えないほど
贅沢とは無縁の母にNAOTのサボをプレゼントした。
 
ツルンツルンだったこげ茶色のサボの表面には
いつの間にかシワが現れていて
履いてくれてるんやな、と嬉しくなる。
 
先日、父に「その靴、歩いてるうちに脱げへんの?」
と聞かれたフライパンマザーは、
「この靴な、めっちゃ足にフゥィットして全然脱げへんねんで!!」
と自慢気に話していた。
 
お気づきだろうか。
フライパンマザーの「フィット」はなぜかいつも「フゥィット」に聞こえ
それを連呼するのがとにかく可笑しい。
だけど、それは心の中にそっとしまうことにしている。
 
2
 
心の中にしまうといえば
普段、黒いNAOTの靴ばかり履いているわたしが
先日久しぶりにこげ茶色のひも靴を履いた。
 
 
すると…ん?
なんだか少々の違和感が。
 
なるほど。
わたしとフライパンマザーは、NAOTの靴のサイズが同じで
どうやら、わたしのこげ茶のひも靴を
こっそり履いているらしい。
 
本人は内緒で履いているつもりらしいが
明らかにわたしよりも足幅が広い、フライパンマザーの足に馴染んで
ぽってりとしたシルエットに仕上がっているではないか。
 
 
だから、わたしはそれ以来、なるべく別の靴を履いて
出かけるようにしている。
 

 
きっと今ごろNAOTの靴を履いて、いつものスーパーへ
安い野菜と、家族みんなが毎朝欠かさないりんごを
買いに出かけているのだろう。
 
 
これ、めっちゃフゥィットするわあ。
 
 
思い出すだけでやっぱり笑える。
 
さあて、今日のフライパンマザー定食はなんだろう。
わたしがキッチンに立つ日?
その気配はまだちっともない。
 
1
 
ゆきちゃん
 (神谷)


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