靴を履いて、旅に出る。
旅先だから、聴きたい音楽がある。
「旅で聴きたい曲」をテーマに、音楽関係者がおすすめの4曲をセレクト。
あの人は、どこにどんな音楽を連れていくのでしょう?
第二回目のゲストは、今年 FUJIROCK FESTIVAl へ8年ぶりの出演を果たした人気バンドneco眠るのドラマー・三木章弘さん。
先月11月に東京、愛知、大阪を巡ったツアーでは、各会場それぞれにスチャダラパーや川辺ヒロシやnever young beachといった豪華ゲストが参加し、大きな話題を呼びました。
老若男女を問わず、みんなで踊り出したくなるような軽快なサウンドを生み出すneco眠る。
そのサウンドを支えるドラマー三木さんが「旅で聴きたい曲」とは?
さあ、旅に出かけましょう!
artist: Keita Sano
title: Airport77
album: 2017年 『THE SUN CHILD』
今年の9月に現地滞在2泊3日の弾丸でドイツに遊びに行った時、向かう飛行機で聴いた一曲です。
行きの機内って独特の高揚感があると思うんですが、この曲のテーマや、テクノの聖地でもあるドイツに向かうという状況も含めて完璧なハマり具合でした。雲の上で聴くテクノは格別です。
中学時代の同級生、 Keita Sanoの一曲。
artist: TURTLE ISLAND
title: この世賛歌
album: 2013年 『空空神々』
タイでタートルアイランドを無茶苦茶デカい音で聴きたい!と言うか生で聴きたい!
小汚い屋台、お祭りじみた色彩、あの世とこの世がぐるぐる回るような仏教&ミクスカルチャー。初めての海外旅行に一人で乗り込んで右も左もわからない、文字も読めない、何言ってるかもわからない。それでも五感フル活用で”わからない”を超えた身体の内から湧いてくる高揚感。この曲にもそんな魅力があります。是非ライブで!
artist: Weezer
title: Surf Wax America
album: 1994年 『Weezer』
いつか行きたいと思ってるアメリカ西海岸。
日本には日本でしか生まれないロックがあるように、西海岸にしかないであろう空気がたっぷり詰まったザ・パワーポップな一曲です。実際に西海岸で海沿いをテキトーなオープンカーで走りながら聴いたら最っ高に気持ちいいんだろうな…!
artist: 山本精一
title: Mantral
album: 2006年 『Crown of Fuzzy Groove』
南米かアフリカ大陸か、日本とは違った太陽の光に照らされる土地で、日の出のタイミングで聴きたいと思ってる曲です。大きな円環が広がっていくようなメロディが時間を忘れてしまう気持ち良さ。過去と未来が一緒くたになって自分の中に流れるような感覚。自分の小ささを感じるというのも旅の醍醐味の1つなんて言いますが、宇宙から地球にいる自分を見ているような感覚が味わえます。
三木章弘 ・ Miki Akihiko
グラフィックデザイナー/ドラマー/ペインター
ゲーム会社でデザイナーとして働く傍ら、2012年大阪のインストバンドneco眠るにドラマーとして加入。2017年バンド2度目のフジロック出演を果たし、11/22にはNEWアルバム「Typical」を発売。他にも個人でのデザインワーク、ファッションブランドMARVELOUS INKの主宰、ライブペイント等のアート活動を行うなど体力の限り活動中。
neco眠る公式サイト
今作のソングライティングは、初期作の森、前作「BOY」のBIOMANに加え、栗原ペダル、新メンバーのおじまさいりの4人がそれぞれ担当するなど、各自の個性が色濃く反映された楽曲はバラエティに富みながらも不思議とneco眠る以上でもneco眠る以下でもない、多幸感と愛嬌、そしてどこか哀愁を纏った、まさに「Typical」なneco眠る節全10曲を収録!!