▽座談会メンバーに聞く、「今年の抱負は?」
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森 入社5年目 「整理整頓」
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神谷 入社4年目 「丁寧に、誠実に」
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牧 入社2年目 「行動範囲を広げる」
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岩崎
入社10ヶ月 「運動を始める、そして続ける」 |
岩崎
年明け第一弾の座談会!昨年を振り返って、どんな出会いがありましたか?
牧
わたしと同じ愛知県出身の女性のお客さまが印象的でした〜。はじめてお会いするのに、何だかすごく波長が合ったというか。
岩崎
その方、わたしも覚えてます!とっても盛り上がってましたよね。
神谷
岩崎さんも?よく覚えてますね!
岩崎
まだ入社して間もない頃だったので、こんな近い距離感でお客さまとお話ししていいんや〜って驚いたんです。
牧
地元に最近できたいいお店とか、世間話が止まらなくて(笑)
森
NAOTのお店でたまに見かける光景ですよね(笑)
牧
でも後日、その時お買い上げいただいた靴のファスナーに少し不具合があるみたいっていう電話をくださって、他のスタッフが対応したんです。
岩崎
せっかく愛知からお越しいただいたのに…。申し訳ない…。
牧
私は修理を担当しているので、ファスナーの修理が終わった後に改めてお詫びの電話をしたんです。そしたら電話口の声だけで、「あの時の牧さんですよね」って!「お店でお話しできて楽しかったんです、また奈良に遊びに行きますね」って。今思い出しても本当に嬉しいお言葉でした…。
森
たしかに同郷のお客さまは印象に残りますよね。
神谷
わたしは関西出身なので、奈良のお店では出身地を意識したことないな〜。
森
でも東京店とか、キャラバン(日本各地で開催している出張受注会)で同郷の方に会うとハッとしませんか?
神谷
たしかに。東京店に出張してる時にも、関西出身のお客さまが来られたら少しテンションが上がっちゃうかも(笑)お客さまも、それまで標準語やったのに話してるうちに関西弁が出ちゃったり(笑)
森
ほぼ日さんのイベントに参加した時も、そういう場面多かったですよね。
岩崎
ですね!スタッフの関西弁を聞いて、六本木の真ん中なのに、関西出身の方が次々と集まってくるという(笑)
森さんはどういう方が印象的でしたか?
森さんはどういう方が印象的でしたか?
森
わたしは臨月間近の妊婦さんですね。かかとのある靴を履くのが大変になったから、これを機にNAOTのサボを履いてみたいって、IRISを選んでくださいました。
牧
ママデビューの時にサボがあると心強いですもんね。
森
数ヶ月して、今度はそのママさんが、ご主人さまと、なんとその赤ちゃんを抱いて来てくださって!
岩崎
ひゃ~!す、すてき…!
森
「やっと出かけられるようになったから、ずっと気になってたOLGAを買いに来ました」って。もう叔母の気持ちになりました(笑)
神谷
勝手に!(笑)
森
だって、あの時お腹にいた子が地球に誕生するって…!そのお客さまは ”育てる靴” っていうNAOTのコピーが印象的やったらしくて、「2足目にお迎えしたOLGAはこの子と同じ年。一緒に育てますね」って言ってくれて。
神谷
いい話や…
森
ね、もう胸熱!
“育てる”っていうキーワードがお客さまの間でも浸透し始めてるのかなって本当に嬉しかったです。
“育てる”っていうキーワードがお客さまの間でも浸透し始めてるのかなって本当に嬉しかったです。
岩崎
”育てる”って、みんなそれぞれが育ててる存在に置き換えられるのかな。例えばお子さんやったり、ペットやったり、植物やったり…みんな何かしら大切に育ててませんか?
神谷
うーん、わたしは特に育ててるものってないかも。あえて言うならやっぱりNAOTの靴かなぁ。
岩崎
おお〜さすが!そんな神谷さんの忘れられない出会いは?
神谷
わたしはお二人紹介したいんですけど、まず一人目はドイツから来られた日本人のマダム。
岩崎
わたしも覚えてます!試着して、すごく感激してくださってましたよね!
神谷
甲の部分がやや高めで、少しだけ外反母趾で、あと前の方は薄くて細めの足だったからか、靴に困っていたみたいで。
牧
どの靴を選ばれたんですか?
森
いつも靴選びに困っている方って、合う靴が全くないって思ってても、実際は少し甲が高いだけやったり、少し幅が広いだけやったりしますよね。
牧
そういう方が、NAOTの靴で合うデザインを見つけた時、本当に感動してくださいますよね。
神谷
それに後日談もあって。NAOTの定休日に、わたしが奈良町で中村優さんの企画のロケをしていたら、お店の前でそのお客さまとばったり再会したんです!
岩崎
定休日なのに?たまたまですか?
神谷
それが、定休日って知ってたけど、お友達にNAOTを勧めたくてお店の前で紹介してくれてたらしいんですよ。ちょうどその時にわたしが通って、「わーーー!!!」って。
森
再会した旧友みたい(笑)
神谷
「定休日まで頑張ってるのね~応援してるよ~」って言ってくださって。こうやって、わたしたちの知らないところで、応援してくれてる方がいるんやな〜って。
牧
励まされますね〜。
神谷
それで考えたんですけど、もしそのお客さまが3年前にいらっしゃたら、わたしは同じコト言えたかなって。NAOTは基本的にずっと同じものを紹介してるから、靴やお客様についての知識がちゃんと経験として積み重なっていけてるのかなって実感しました。
森
たしかに、NAOTの大抵の靴は、期限付きでデザインが入れ替わるわけじゃないですもんね。
牧
そのぶん一つの靴について伝えられることも多くなるし、語るわたしたちの気持ちもこもっていく気がします。
神谷
誰かが積み重ねた経験は、また新しいスタッフとも共有できるしね。そういう知識の積み重ねができるのも、NAOTの特徴かなって。
岩崎
そういえば、お店でもOnline Shopでも、靴を買ってくださる時に「次はもうこれに決めてる」っておっしゃる方多くないですか?あれもよく考えたらすごいこと!
神谷
何足か先までスケジュールを決められている方もいますもんね(笑)
岩崎
わたしたちスタッフも、「次はこれが欲しい」ってリスト作ってますよね(笑)
牧
経年した靴を履いてお店に来てくださると、「あー新品の時はこうだったね」って、自分の靴のオリジナルな成長を感じてもらえるのもいいなと思います。
岩崎
わかる!一緒に来たお友達に、「新品こんな綺麗や~ん」って言われちゃったりね(笑)
牧
「わたしのはもう育っちゃったからさあ」って、ちょっと我が子を自慢する感じで照れ笑いするやりとりも、大好きです!!
森
あと、気に入ったデザインの靴を、ゆっくり時間をかけて、同じカラーとか色違いで揃えられるっていうのも、定番の靴がずっとある強みやなって思います。
△ どちらも IRIS / Walnutカラー
岩崎
そういえば、神谷さんの出会ったお客さま、もう一人はどんな方ですか?
神谷
夏にサンダルを買いに来てくださった若い女性なんですけど、いくつか試着してもあんまりピンと来られてなかったみたいで…。その方には絶対CECILIAが似合う!と思ってオススメしてみたら、「これやわー!」ってなって。
岩崎
それを知らなくて、秋にまたご来店された時は、わたしがお話ししてたんですよ。
神谷
BOBCATとかSCALLOPを試されてましたよね?
岩崎
そう、ショートブーツを考えてるっておっしゃってて。
神谷
たまたまそれを見かけて、あ、CECILIAのお客さまやってすぐわかって。でもその方にはショートブーツじゃないなぁって思ったので、KEDMAのBrownを持って行って「これちゃいます?」って(笑)

△ KEDMA / Brown
岩崎
お客さまも「これやー!」って。すごい鮮やかな決め打ちでしたよ!(笑)
神谷
いつも気に入っていただける訳ではないんですけど、子供のころからずっと、友達とか家族に「これ似合ってるよ」ってオススメするのが好きなんですよ。それが自分の原点だと思うんです。
牧
迷っちゃうお客さまからしたら、正直な提案は嬉しいんじゃないかな~。
神谷
別にオススメしたのが選ばれなくても全然いいんですけど、とにかく言いたい!(笑)
森
そういうの待ってる!って方もいると思います。
神谷
そのCECILIAのお客さまがすごく喜んでくださったので、自分の原点を思い出したんです。
森
ただのセールストークの「お似合いですね(キラッ)」だと続かないし…お客さまもわたしたちも、楽しくないですよね。

神谷
「お好みはあると思うんですけど」って一言添えて、「こういう理由でこれがおすすめなんです」っていうのを正直にお伝えするように、2018年も心がけたいです。
牧
あとわたしが印象に残ってるのが、IRISを履いてお店に来てくれた方が、「もうこの靴は履くだけ履いたから、新しい靴を買いに来た」っておっしゃってて。
岩崎
もう履けないくらいだったんですか?
牧
全然!むしろ使用年数からしたら、すごく綺麗に履いてくださってたくらい!
神谷
結局どんな修理になったんですか?
牧
インソールとアウトソールの交換をしました。そしたら「捨てようと思ってた靴がこんなに綺麗になって返ってくるなんて思ってもみなかった!」ってすごく喜んでくださいました。
森
お預かりした靴を見ると、その人がどれだけ大切に靴を履いてくださったかがわかりますよね。
牧
しかも修理をすると、さらに靴に対しての愛情が深まっていくと思うから、そのお手伝いができるのが、もうね。嬉しい。
岩崎
こちらこそ、ありがとうございます、ですよね。
牧
そうそう、あとはNAOT宛に直筆のお手紙をくださるお客さまもいたり。本当に励みになる。

神谷
その気持ちが嬉しいですよね。自分だと、わざわざ手紙を書いてポストまで行かないもん…面倒くさいって思っちゃう。
岩崎
よっぽどいい店員さんだったら…。いや、やっぱり無理かも。メールですら書くかどうか…。
神谷
書けないな〜
牧
ねー!わたしたちの努力がどうこうじゃなくて、そもそもお客さまが本当にあったかいんですよ!わたし、修理をするスペースに、お客さまがくれたニッコリマークのポストカードを貼ってるんですよ。
森
かわいい。修理お願いします、にこっ!てことかな。
神谷
なんて粋な…!
牧
このポストカードを見る度に、日々お客さまに感謝だな〜って思います!
岩崎
今年も素敵な出会いがありますように。感謝感謝で、2018年もがんばりましょう〜!

▷ 『お客さまとのリトルストーリー vol.1』はこちら
編集・テキスト:岩崎