うんと前の話、ある春のこと。
日曜日に朝から母が動物園に連れていってくれた。
ゾウ、マントヒヒ、フラミンゴ…
目の前にワクワク止まらず、ハイペースで
どんどん歩いて、気付いたらクタクタ。
私はつかれて、歩きたくなくて、
ダダをこねておんぶをせがんで、母を困らせた。
母の背中で、ブラブラを足を揺らしているうちに
お気に入りのサンダルを片方なくしたことに気付いて大号泣。
園内いったりきたり、母をますます困らせた。
ほかにもヘビが怖くて逃げ出したり、ゾウに水をかけられたり。
動物園には少し苦い思い出ばかり。
今回のお休みに、ふと思い立って
どうしても行きたくなった動物園。
小雨降るの中、獣や鳥たちの香ばしい空気を感じると
なんとなくもどかしくて懐かしい気分になった。
今度は晴れた日に、母を誘って出掛けてみよう。
足元は、おそろいのNAOTで。
(森)