リトルストーリー
2018.05.11

甲斐みのりさんとめぐる、NAOTキャラバン #2「岡山」


なにより好きな、まち歩き。
古風でけなげな喫茶店。物語を秘めた建物。見目麗しい甘味の誘惑。
動物の形をした食べ物。暮らしになじむ手仕事。
まちの中には、たくさんの好きが潜んでいる。
歩いて、立ち寄り、歩いて、立ち止まり、歩いて、休んで、また歩く。
さあ、今回は、どのまちへ?
キャラバンの途中、どんな物に、出会えるでしょう。

 
 
#2「岡山」


 
大阪暮らしをしていた二十歳の頃、青春18切符を使って大阪から岡山を目指したのは、竹久夢二の美術館「夢二郷土美術館」や、倉敷美観地区を訪れてみたいと思ったから。当時はまだ大学生で、旅の予算も限られていたため、とにかくよく歩きました。岡山も倉敷も中心部は坂道が少なく、徒歩でもさほど苦にならず。岡山では歩き疲れたら路面電車に乗ることで一休みもできました。
 
ここしばらく、東京から山口や九州まで新幹線で移動することがたびたびあり、そんなときは岡山で途中下車して、昔のようにまちを歩くことがあります。後楽園周辺を散歩していたときにたまたま見つけた「城見茶屋」を気に入って、店名の通り旭川の向こうに見える岡山城を眺めながら、昼からぼんやりビールを味わう楽しみを見つけてしまったのです。
 
朝には、バナナクリームロールでおなじみの「岡山木村屋」でパンを求めて食べるのもいつもの過ごし方。毎月第一日曜日に旭川の河川敷で開催される「備前岡山京橋朝市」で、ちょっとずつ色々なお店のものを求めて朝食にしたのも忘れられず。いつかまた再訪したいなあ。
 
1泊2日あれば、岡山市街地と倉敷、どちらもたっぷり時間をとって過ごせます。岡山ではスーパーに立ち寄り「とら醤油」や「シガーフライ」を、倉敷では食のセレクトショップの先がけ「平翠軒」で、さまざまな食材をおみやげに選びます。
 
 
パンやお菓子で“全国どうぶつめぐり”
 
「きびだんご」は岡山といえばのおみやげ菓子。駅の売店やまちなかのおみやげもの屋には、さまざまな種類のきびだんごが並んでいるので、どれにしようか迷ってしまう人も多いでしょう。
山方永寿堂は昭和21年から、きびだんごだけを作る老舗菓子店。もっちり柔らかなきびだんごの包みに、動物の顔。桃太郎と鬼の他に、桃太郎について鬼退治に出かけた、犬、猿、キジ。おとなから子どもへ、桃太郎の昔ばなしを語りながら、ひとつずつパクリと味わうのも楽しい。

                                  山方永寿堂の「きびだんご」

 
 
“帰り道に”ごほうびスイーツ
 

岡山っ子に昔からよく食べていた洋菓子を尋ねると、ほとんどの人から名前があがるのが「白十字」のワッフル。白十字は岡山に数店舗を構える老舗。そんな洋菓子店の顔であるワッフルは、はちみつが入ったふっかふかの生地の間に、たっぷりのカスタードクリーム。要冷蔵の商品なので、岡山駅に直結した地下街のお店で購入して、電車の中で味わうのが定番。
それから「金福菓子舗」のピーチョコもなかも好物。こちらはチョコレートが溶けてしまうので、寒い時期にしか作っていないお菓子。

                                     「白十字」のワッフル

 
 
“ときめく手仕事”を持ち帰ろう
 
岡山の伝統工芸を紹介しようか迷いつつ、今の私にとって、もっとも身近な岡山の手仕事が、kamiori kaoriさんのアクセサリー。ピアス、指輪、ブレスレット、アンクレット……繊細な彼女のアクセサリーを、なにかしら日々身につけている。岡山駅の南側にある古めかしく味のあるアーケード商店街・奉還町の中にアトリエやカフェがあり、イベントなども不定期で開催。アクセサリーは、糸を使ったものも多く、自分の好きな色をオーダーできる。なにより、デザイナーのkamiori kaoriさん自身がとてもチャーミングで魅力的。

                                kamiori kaoriさんのアクセサリー

 
 
まち歩きの途中に“乙女喫茶”

 
奉還町の商店街をはじめ、岡山駅の南側をぶらりと散策していたときのこと。偶然前を通りかかり、「画廊喫茶」という看板が気になり入ってみて一目惚れ。こぢんまりとした空間の中、壁にはぎっしり絵画が飾られている。メニューの一番頭を飾る「ノーブルコーヒー」をいただきながら、絵を眺めつつ一休み。常連客が入れ替わりで訪れ、女主人とのおしゃべりを楽しむ、地元で愛される店。

                                        喫茶「くる実」

 
 
立ち寄りたい“レトロな建物”

 
木造3階建てのドイツ風の建物は、大正12年の築で、国の登録有形文化財に指定されている。社会が不安定で景気が悪くなってくると、飲酒に溺れる人が増えることを嘆いた禁酒運動家が、地元の資産家とともに禁酒運動の拠点として作った。現在内部には、ギャラリーや珈琲店があり、見学がてら作品鑑賞やお茶の時間を。音楽イベントなどが開催されることも。

                                         岡山禁酒会館

 
 

 


 
 
NAOTキャラバンは5/25(金)〜27(日)まで、岡山市のSTAND6-10さんにて開催!
みなさまのご来場をお待ちしております。
 
〈キャラバン詳細はこちら〉
’18 5/25 fri.〜27 sun. NAOTキャラバン2018 in 岡山
 
 
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