靴を履いて、旅に出る。
旅先だから、聴きたい音楽がある。
「旅で聴きたい曲」をテーマに、音楽関係者がおすすめの4曲をセレクト。
あの人は、どこにどんな音楽を連れていくのでしょう?
第九回目のゲストは、ミュージシャンのタカタタイスケさん。
青春ギター・ポップの体現者としてマルチな活動をされているタカタさんは、
藤田顕さんとのバンドPLECTRUMのギターボーカルとしても活躍されています。
PLECTRUMが昨年の5月に発表した13年ぶりのニューアルバム『The Life Romantic』は、円熟した青春のきらめきが胸をつく必聴の一枚です。
そんなタカタさんは、7月15日にNAOT NARAで行われるライブNAOT NARA三周年記念!桂三度の会にもゲスト参加してくださいます!
さてさて、タカタさんが「旅で聴きたい曲」とは?
さあ、旅に出かけましょう!
artist: Eugenius
title: Indian Summer (視聴可)
album: 1992年 『Oomalama』
Vaselinesユージンケリーが昔在籍したバンド「ユージニアス」によるBeat Happeningのカバー。
アメリカのオリンピアで生まれたへなちょこな曲が海を渡ってスコットランドのグラスゴーに辿り着き少し逞しくなった。
逆にシアトルのNirvanaがVaselinesをカバーしたり。
インディーポップソングと共に英米それぞれの景色を見たような旅気分にさせてくれます。
artist: Teenage Fanclub
title: Hang On (視聴可)
album: 1993年 『Thirteen』
あまり慣れてない町や国で電車に乗ってる時にプレイボタンを押すと100%勇気をもらえる曲。
まずイントロの激しいギターリフであたかも自分が強くなった気になります。
途中カオスになりちょっとした不安もありますが歌に入ると一転、トンネルを抜けたような爽快感と安堵で視界が開けてきます。
延々と繰り返される美しいメロディーが終わらない旅へと誘うのです。
artist: BMX Bandits(with PLECTRUM)
title: Still (視聴可)
album: 2012年 『BMX Bandits In Space』
宇宙旅行がテーマのアルバムの一曲。
来日公演時、ライブで共演させていただいた縁で我が家に泊まりにきたボーカルのダグラスが、飛行機で疲れてる女の子の事を想い作った歌詞を元にメロディーを共作することに。
後に日本でPLECTRUMが作ったバックトラックをグラスゴーに送り現地でBMXメンバーが完成させるというありがたい体験。
ロングフライトの為の優しい子守唄。
artist: Belle & Sebastian
title: Another Sunny Day(視聴可)
album: 2006年 『The Life Pursuit』
快晴で最高な時を過ごした旅の終わりに聴くと、走馬灯のようにキラキラした出来事が廻りだす。
雨で台無しになった旅の一日に聴くと、それもまた人生と諭してくれる。
どっちにしろ胸をぎゅっと掴まれて跡が残る。
いつでもその時を思い出せる旅のしおりのような曲です。
タカタタイスケ ・ TAKATA Taisuke
1972年佐賀県唐津市出身。1996年ポリスターレコードよりバンドPLECTRUMでデビュー。
現在はバンドの他にも劇版制作、楽曲提供など様々な音楽活動を行う。
近作にPLECTRUM「The Life Romantic」、The Broken TV「Switch On」がある。
@taisuketakata