リトルストーリー
2018.08.01

Humming NAOT vol.10 D.W.ニコルズ 鈴木健太さん

 

 
靴を履いて、旅に出る。
旅先だから、聴きたい音楽がある。
 
「旅で聴きたい曲」をテーマに、音楽関係者がおすすめの4曲をセレクト。
あの人は、どこにどんな音楽を連れていくのでしょう?
 
第十回目のゲストは、D.W.ニコルズのギタリスト・鈴木健太さん。
4人組バンドのD.W.ニコルズは、爽やかさで心地の良い歌詞とメロディのなかに、どこか胸を掴むような切なさを感じさせる楽曲が魅力です。
 
8/17にはNAOT NARAでNAOT NARAリニューアル記念トーク&ライヴ「NAOTならいいよ vol.2」を開催予定!さらに来月9/2には東京・上野で「D.W.ニコルズのニコニコ感謝祭」を開催するなど、この夏も目が離せません!!
 
そんなD.W.ニコルズのギタリストであり、レコードの“オリジナル盤”を収集するほど音楽に造詣の深い鈴木さんが、「旅で聴きたい曲」とは?
 
さあ、旅に出かけましょう!

 
 
 

 
 
 


artist: FLEET FOXES
title: RAGGED WOOD (視聴可)
album: 2008年 『FLEET FOXE』

 
「旅」と言ったら、思い浮かべるのは広大な自然の風景。
バンドのツアー中には高速道路からそんな風景を眺めることはあるけれど、あらためてそれを求めての旅は、実際のところなかなかできないものだ。でもこの曲は、いつでも、どこにいても、美しい風景を僕に見せてくれる。あるときは懐かしい山や川や田園の風景を。またあるときには、まだ見たことのない異国の草原を。
音楽はどこへだって連れて行ってくれる。

 
 
 
 
 


artist: NEIL YOUNG
title: ON THE BEACH (視聴可)
album: 1974年 『ON THE BEACH』

 
昔から思い悩むことがあると夜中にこの曲をひっそりと聴く。
彼の歌とギターは胸の真ん中にすっと染みこんできて、心にこびりついた要らないものが剥がれ落ちる。何度も助けられてきたと思う。きっとこれから先も思い悩むことはたくさんあるだろう。そしていつか、どうしようもなく思い悩むこともあるだろう。そんなときは海辺へ旅に出て、夜に海岸でひっそりとこの曲を聴こうと思っている。

 
 
 
 
 


artist: Simon and Garfunkel
title: The Only Living Boy in New York (視聴可)
album: 1970年 『The Bridge Over Troubled Water』

 
父の影響でS&Gは幼少期からよく聴いてきた。「ニューヨークの少年」という邦題のついたこの曲を聴いて、知るわけもないニューヨークの雰囲気を感じ、見たことのないニューヨークの景色を思い浮かべていた。僕にとってニューヨークとはこの曲なのだ。実際には、歌詞にニューヨークの描写なんて出てこないのに。
来年、生まれて初めてニューヨークへ行く。ニューヨークでこの曲を聴くのは僕の長らくの夢だった。

 
 
 
 
 


artist: THE LUMINEERS
title: SLEEP ON THE FLOOR(視聴可)
album: 2016年 『CLEOPATRA』

 
誰もが旅をしている。人生という旅だ。大きな大きな旅だ。長い長い旅であってほしいと願う。そんな旅の中で僕らは旅に出る。誰かに背中を押してほしいけれど、踏み出すのは自分だ。音楽はときにその手助けをしてくれる。
何を持って行き何を置いていくのか悩むけれど、必要なものは必ずちゃんと持っているものだ。
ルミニアーズがいて良かったと心から思う。僕の旅はまだまだこれからだ。

 
 
 
 
 

鈴木健太 ・ SUZUKI Kenta
D.W.ニコルズのギタリスト。栃木県鹿沼市出身。エレキ、アコギ、ドブロ、ウクレレ、バンジョー、ラップスティールなど様々な弦楽器を演奏。2015年からは甲斐よしひろのツアーにも参加。アメリカン・ルーツ・ミュージックから’60〜’70年代のフォーク、ロックにとりわけ造詣が深く、またアナログレコードの愛好家でもある。音楽誌からの取材やコラム執筆、トークショーなど多方面にわたり活躍の場を広げている。
@kenta_nicols

 
 
 
 


その他の記事

一蘭へ戻る

カテゴリー

連載

pagetop