果てしなく広い大地に圧倒されたくなってたどり着いた
北海道、釧路湿原。
変わらない景色をぼーっと眺めているあいだ
きこえてくるのは
風の音と、鳥の囀りと、ときどき
誰かが会話する声。
誰かがだまったら、ほどんと地球の音しかきこえなくて
一瞬タイムスリップしたかと思うほど。
大地はずーっと広がっていた。
ずーっと昔からここに広がっている。
ここから同じ景色をみてきた人が
これまで何を思ったのだろうか、とぼんやり想いを馳せる。
北海道は本当に広い。
それだけで解放的な気分になる。
川にも行った。
川の真ん中を静かに歩いた。
涼しいを通り越して、ちょっと寒いぐらいだった。
にしても、誰もいないし、魚も少なかった。
鹿は奈良にもいるけど、
馬が突然道端に現れたりするあたり、
さすが北海道。
早朝の屈斜路湖も、それはそれは静かで
カッコウも鳴いていない。
この何もない景色は
まさにここにしかないもの。
その豊かさに、静かに圧倒された旅でした。
今回の足元はDANIELA。
思えばこの子はいろんな大地を知っている。
残念ながら現像した写真がほとんど暗く写ってなかったけど
旅の記憶は、またこの靴にしっかり刻まれました。
( 森 )
ポケットにカメラを。- 大地はつづく –
