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#15 奈良店スタッフ岩崎の「私とNAOT」

 
 

NAOTの靴との出会い。
 
NAOTの靴と出会って知ったことや、感じたこと、そして変わったこと。
スタッフそれぞれにもその歴史があります。

 
学生時代のある経験から革靴に苦手意識があったという岩崎。
NAOTと出会って、約10年ぶりに革靴を履き、気づけば毎日の足元は革靴に。
彼女にどのような変化があったのか、たっぷりと話してもらいました。
ぜひ、ご一読くださいませ!

 
 
———————————
 
 
NAOTと出会わなかったら革靴はこの先もずっと履いていなかったかも

 
 

——先日の座談会でチラッと話してたけど、岩崎さんは革靴へのトラウマがあったとか?

 

そうなんです。大学生の時に、初めて買った革靴をダメにしちゃったことがあって。
学園祭の日に履いていたんですけど、実行委員をやっていたので学校中を走り回っていて。雨の日だったからもうビーチサンダルに履き替えて、靴はテントに置いておいたんです。
それで、学園祭が終わって片付けの時に、ダンボールの下からボロボロのゴミみたいになって発見されちゃったんですよね、私の革靴が(涙)
 
それでも、スニーカーみたいに洗ったりしたらなんとか蘇るんじゃないかと思ったんですけど、革がガチガチに硬くなってしまっていて、もうこれはダメだって諦めちゃったんです。
それ以来、革靴って使い捨てじゃないけど、濡れたらそれだけで履けなくなってしまうんだ。扱いにくいな。っていう印象を持ってしまって。
 
 
——私も、以前にシルクの洋服を洗濯機で洗濯して縮ませてしまってから、苦手意識があるわ。そういう感覚?
 

そうです、そうです。正しい扱い方を知っていたら問題ないんですけど、無知ゆえの失敗談ですよね。その靴を買う時に取り扱い方法とか聞かなかったので。
で、そこからNAOTに出会うまで10年くらい革靴は避けてました。
 
 
——NAOTに出会ったきっかけは?
 

実は、転職を考えているときに、いろいろ検索していて。[仕事百貨]というサイトを通じて、NAOTに辿り着いたんです。それで、実際にどんな靴なのかが気になってお店に行ってみました。
そこで気になったのがこのDANIELAのChestnutカラーです 。
 

 
事前にWEBサイトを見ていたんですけど、なかでも「どっちのひも靴えらぶ?〜DANIELA×KEDMA〜」っていう座談会がすごく印象的で。DANIELAもKEDMAも、どっちも商品なのにスタッフがはっきりと「こっちが好きやねん」みたいに言い切っているところに嘘がないというか、それを公式で載せるっていいなと思って読んでいたんです。
だから、DANIELAは、はじめましてなんだけれど、なんの迷いもなくスッと手が伸びました。あと、ダメにしてしまった革靴もこういう紐靴だったので、その子の幻影を見ていたのかもしれませんね。
 
 
 

お手入れ方法について聞きまくりました(笑)

 

——10年ぶりの革靴はどんなテンションでお迎えした?不安とかなかった?
 
そりゃありましたよ!だから、お店でお手入れ方法とか修理について、納得いくまで質問攻めしちゃいました。その時に、日々のお手入れってしないといけなかったんだなって初めて知って。
 
DANIELAにほぼ決めてたんですけど、同じ紐靴のKEDMAにも少し心が揺らいだんですね。それで、修理についてもあれこれ聞いてみたら、かかとの修理はどちらもできるけれど、DANIELAに関しては靴底を全部取り替えるオールソール交換もできるって言われて。実際にオールソール交換するかはわからないけれど、私はひとつでも修理の可能性が多い方がいいと思ってDANIELAを選びました。
 
お手入れ方法だけじゃなくて、何年も履くことを想定して修理のことも教えてもらえたから、安心して革靴をお迎えすることができましたね。
 
 
——ファーストNAOTとしてお迎えしたDANIELA。今はどういう存在?
 
お手入れしながら育てるという楽しみを教えてくれた子です。
履きジワはもちろんなんですけど、キズのひとつひとつも愛おしいというか。この縦に深めに入ったキズはフェンスを飛び越えた時についちゃったんです(笑)

 

 
——え、フェンス?
 
そう、フェンス。近道しようと思って、よく飛び越えるんですよね〜。キズつけちゃった瞬間は「あ!やってしまった」ってなるんですけど、靴クリームのラナパーで丁寧にお手入れしてあげると、いずれそのキズがいい感じに経年変化してくれて。
 
ラナパーもNAOTのスタッフになるまで知らなかったんですけど、めちゃめちゃ万能ですよね。お客さまでもたまに「キズつけちゃって、どうにかなりませんか?」とおっしゃる方がいるんだけど、ラナパーを塗ると細かいキズだったら目立たなくなって。お客さまもビックリ!という場面が何度か。保湿するだけにとどまらないラナパーの凄さを、接客する時にも伝えていけたらいいなと思います。

 
 
 
気づけば、毎日、革靴で過ごしています

 
——その後、NAOTのスタッフになってからお迎えした2足目はサンダル?
 
はい。タイミング的にも夏だったのでCECILIAを選びました。とにかく脱ぎ履きがスムーズなので、冬には靴下を合わせて年中履いているくらい、お気に入りの一足です。
 
あと、この子は私の足の形にもピッタリなんです。
これまで、足の形なんて考えたこともなかったんですが、お店でフィッティングしてもらった時に、DANIELAを履いて「つま先あたりませんか?」って聞かれたんですよ。それで、意識してみたら「あたってる!」って思って。よくよく見ると、私の足は爪が上を向いてるんです。
実際の足の長さではサイズ36なんですけど、爪があたるのが気になったので、37にサイズアップしました。そういうサイズの選び方があるのか!と、すごく新鮮でしたね。
 
つま先の空いているCECILIAは2サイズダウンの35を履いています。足の形を意識するようになったのもNAOTに出会ってからですね。
 

 
このCECILIA、実は、今年の森道市場に出店した時に豪雨にあってしまって、少し革が硬くなってしまったんです。でも、今回はちゃんとお手入れをしたので、もちろんサヨナラすることなく愛用していますよ。
 

 
——NAOTの定番、IRISはどのタイミングで?
 

CECILIAの次にお迎えしました。当時、新色として出たOily Dune Nubukカラーをいち早く(笑)
 
スタッフになるまでは、サボを自分が履くとは思ってもいなくて。ファッションのひとつというか、ナチュラルテイストな方が履くためのものという認識だったんです。でも、NAOTスタッフはもちろん姉妹店の風の栖のスタッフも、全員がIRISは持っているし、定番靴を持ってないっていうのもどうかと思って。
 

 
で、実際に履いてみたら、使える!便利!っていうのが分かりました。みんなが履いているのも納得でした。
 
脱ぎ履きのスムーズさはCECILIAでも体感してたんですけど、IRISはそれに加えて、コーディネートの幅も広くて何にでも合うんですよね。CECILIAだとカジュアルだし、パンプスだとカチッとしすぎかなという時に、ちょうどいいのがIRIS。NAOTのサボは形がスッキリしているからスマートな印象なんです。
 
素足でも履けるから夏にはサンダル使いできるし、もちろん真冬にも履ける。まさにオールマイティー!この色は特に経年変化が出やすいオイルドレザー加工だから、いい感じに履きジワが入ってきました。この先さらにどんな風に育っていくか楽しみです。
 

 

——岩崎さんは、パンプスDIAMANTIの印象も強いけど、これも新作として出て、真っ先に購入してたよね。

 
そうですね(笑)これはもう、入荷すると知った瞬間から飛びついてました。シンプルなパンプスがずっと欲しかったんです。パンプスってこれまで痛いものなんだと思って生きてきたけど、それが解消された一足です。
 

 
私の実家では慶弔などの行事が多いので、フォーマルなパンプスで一日中動き回ることもあるんですけど、DIAMANTIは痛くなることもなくて助かってます。前滑り防止に部分用インソールをいれたらより快適になりました。DIAMANTIは中敷が取れるのでその下に入れられるんですよ!だからほら、脱いでもキレイ。
 


 

——それぞれの靴をお迎えするごとに、靴との付き合い方を発見してるね!
 
確かに!それはやっぱり単純に履き心地がいいから毎日愛用してる結果ですよね。10年くらい革靴から遠ざかってたのが嘘のように、毎日、革靴生活ですよ。
 
最近、気づいたことなんですけど、NAOTの靴に出会うまで必ず絆創膏を持ち歩いていたなと思って。どこかしら痛くなるので、かかとだったり指にぐるぐる巻いていたりしたんです。それが今となっては懐かしいというか、そんな痛い思いをして靴を履いていたのかぁ、と。
 

——なるほどね。たまに絆創膏貼ってるお客さまを見かけるけど、早くNAOTの靴で解放させてあげたい。って思うよね。岩崎さんはお客さまと笑いながら楽しそうにお話してるイメージがあるんだけど、なにか意識してることってある?
 

今、買っていただきたい、というよりも、単純にお客さまとの会話を楽しませていただいている感じです。私自身、洋服を選びに行った時、そこのスタッフさんとの会話が楽しいと買いたい欲が高まるんです。そうやってお迎えした洋服って着るたびにその楽しかった感覚を思い出すというか、愛着が増すというか。
そういう感覚で、NAOTの靴もお迎えしてもらえると嬉しいです。ONLINEでなんでも買えちゃうような今の時代に、せっかくお店に来てくださってるんだから、心地よく過ごしてもらえたら。
 
あと、以前の私と同じように、革靴への苦手意識を持っている方や、痛い思いをして靴を履いている方に、革靴を育てる楽しさをお伝えしたり、足にあった靴選びのお手伝いができたら嬉しいなと思ってます。
 

 
 
 
kimura
スピーカー:岩崎
 

インタビュー・編集:脇阪
  
 
 

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