風の道を


 
 

 
 
きょう 履いていた靴を
下駄箱にいれる
 
靴は
楽しかったことや
少しだけ 苦しかったことを
考えるのだろうか
  
それとも
一日を終え
静かに 眠りにつくのだろうか
 
下駄箱の 
小さな闇の中に だれも知らない 
灯りが点った

 
 
 
 
 
詩・はたち よしこ
絵・安福 望
 


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