風の道を


 
 

 
 
蝉の声の シャワーを浴びたあと
林は 急に静かになる
 
空は 高くなり
雲は 遠くをながれる
 
ひんやりと
秋風に 吹かれながら
 
葉を落とした林は
明るくなっていく
 
わたしも
からっぽの 明るいわたしになって
歩きはじめよう

 
 
 
 
詩・はたち よしこ
絵・安福 望
 


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