靴を履いて、旅に出る。
旅先だから、聴きたい音楽がある。
「旅で聴きたい曲」をテーマに、音楽関係者がおすすめの4曲をセレクト。
あの人は、どこにどんな音楽を連れていくのでしょう?
第13回目のゲストは、音楽ファンの間ではすでに話題沸騰の期待の新星・シンガーソングライターの東郷清丸さんです。
度肝を抜くようなタイトル&ジャケットのCDや、印刷会社のなかにレーベルを作ってしまう発想力など、一筋縄ではいかないインパクトのある活動が目を引く東郷さん。
ですが一旦再生ボタンを押すと、チャーミングな歌声と、心地よく頭を揺らす楽曲に、ハートを持って行かれること間違いなし。
今最も「いいからとりあえず聴いてみて!」と隣の人に勧めたくなるアーティストのおひとりなのです。
(その後ミュージックビデオも見せると更に効果的)
そんな彼が、「旅で聴きたい曲」とは?
さあ、旅に出かけましょう!
普段の暮らしの中で、
いろんなことをしながら音楽を聴く。
だから聴き慣れた曲であるほど、
その中に沢山の記憶が閉じ込められている。
知らない土地を旅するときには
日頃の全てを忘れて新鮮な気持ちになりたいから
基本的には、
既に知っている音楽はあまり聴こうと思わないのだけれど
でもしばらくすると、ちょっとだけ家が恋しくなってきて、
そんな時はしずかに寄り添ってくれる音楽が欲しくなる。
旅の気分も壊さないまま、でも少し安心させてほしい
そんな自分のわがままに応えてくれる曲を選びました。
– 東郷清丸
artist: Mocky
title: Upbeat Thing (視聴可)
album: 2015年 『Key Change』
旅びとが作る音楽はやっぱり旅に合う。美しいメロディと波のようなリズムのうねりに乗りながら、知らない街をひとり歩いていたい。
artist: Feist
title: Past In Present (視聴可)
album: 2007年 『The Reminder』
浮き立つこころのきらめきをいつでも思い出させてくれる曲。
この曲のイントロのように、ふわっと浮かんでいく感覚がとても好き。
artist: Chilly Gonzales
title: Kenaston (視聴可)
album: 2012年 『Solo Piano II』
ソファに深く腰かけて穏やかな気分で聴くことができるピアノアルバムから1曲。音数がそぎ落とされていくほど、旋律の動きがよく見えて楽しい。
artist: Mountain Man
title: How’m I Doin (視聴可)
album: 2010年 『Made the Harbor』
人の声が混ざりあうととても気持ち良いということをシンプルにみせてくれる声のみの小曲。淡々としていていて、でも温かくて、ちょうどよい距離感。
東郷清丸 ・ TOGO Kiyomaru
1991年横浜生まれ。幼少期からバスケットボールで培った身体感覚と合唱コンクールの指揮者で養ったカンのようなものをベースに16歳頃から作曲を始める。童謡からポップス/ロック/ブラックミュージック/ラップなどの音楽のみに留まらず、人の会話や虫の鳴き声や車のエンジンや換気扇の回る音にいたるまで、耳に入るもの全てに感銘を受けながら音楽表現に取り組むソングライター。
togokiyomaru.com