リトルストーリー
2018.11.11

NAOTが出会った「はたらくひと」#9 イラストレーター 落合 恵 さん

 
NAOT × はたらくひと の連載 第9弾 は イラストレーターの 落合恵さん。
 
独特な可愛らしいタッチのイラストを描かれている落合さん。
イラストの個展をはじめ、自身の主催する「HIGASHI ALPS」という雑貨と出版の個人レーベルの展示など、精力的に活動されています。
 
NAOT NARA や NAOT TOKYO でも過去何度も展示をしてくださっており、それがご縁でNAOTのショッパーのために可愛いイラストを描いてくださいました。
 
今回はそんな落合さんに、イラストに関わるお仕事をはじめたきっかけや、想いを伺ってきました。
どうぞご覧ください。
 

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ーイラストレーターというお仕事は昔からの夢だったのですか?
 
絵を描くのは子供の頃からずっと好きだったんですけど、特にイラストの仕事をしたい!とか、そういったことはまったく思ってませんでした。
 
高校を卒業した時点でとにかくこれがやりたい!というものが特になくてね。
でも絵やデザインには興味があったので、美術系の専門学校に通うことに。そこを卒業してからはデザイナーとして就職したんですけど、あまりにも忙しくて。仕事漬けで自分の時間が全くなくなってしまっていたんですよね。好きではじめた仕事だったのですが、この状況はちょっと辛いなと思って。
 
絵自体はもっと上手くなりたいという思いが強くなっていた頃だったので、仕事をやめてセツ・モードセミナーという学校に通うことにしたんです。

 
 

ーイラスト・ファッション等で有名な学校ですよね。
 
そうですね。卒業生のイラストレーターの方々の作品がすごく好みのものが多かったんです。色使いとかタッチとか。だからここに通ったら自分も学びたいことが身に付くのかなと思ったんですよね。
入学案内を取り寄せたら、創設者でイラストレーターの長沢節先生のデッサンが描いてあったんですよ。それがもうめちゃめちゃかっこよくって…それがもう「とにかく入学したい!」っていうポイントに。

 


 
ー実際にイラストレーターになるきっかけは何だったんですか?
 
在学中に絵のお仕事をする機会があったのがきっかけでした。
好きな音楽雑誌でたまたまアルバイト募集していたんです。面白そう!と思って応募しました。
そこで「自己アピールできるようなものを持ってきて」と言われたんですよね。私には学校で描いてる絵ぐらいしか無かったので、それを持っていったら「面白いからちょっと描いてみる?」ということに。そこで雑誌に掲載するイラストをはじめて描きました。
「あっ、絵を描いてお金が貰えるんだ」ってそこで初めて実感したんです。
 
それでもイラストを仕事にすること自体、その時はまだあまりピンときていなくて。
学校に通ったから、努力したから、といってイラストレーターになれるわけでは到底ないですし、「一握りの人でしょ、こういう仕事するのは」という気持ちがずっとありました。
だから自分がなれるとは全然思えなかったんですよね。なかなか本腰が入れられず、その後も画材屋さんでアルバイトしたりという生活が続いていましたね。

 

 
昔、プリントゴッコってありましたよね?よくそれで年賀状を作ったりしませんでしたか?
学校の友人にそれを使ってハガキサイズのカレンダーを作り、雑貨屋で販売している子がいたんです。自分のイラストでモノを作って売ること。「あ、そんなことできるんだ!面白いなあ!」と思い、興味を持ちました。
はじめはまだどこで売っていいのかも分からなかったので、とりあえず私もプリントゴッコを買って、月に1回カレンダーを作って友達に送りつける(笑)っていうことをしばらくやっていたんです。最初は5人、10人だったんですが、気がついたら5、60人とかになっていて…ちょっと大変なくらいに。
でもこんなにも「欲しい」と言ってくれる人がいることがすごく嬉しくて、夢中になっていました。
 
ちょうどその頃、知り合いのお店の方が「うちで置いてみる?」と言ってくださって、カレンダーやポストカード等の作品を取り扱っていただくことに。イラストを描かせてもらっていた音楽雑誌にもちっちゃく「カレンダー販売します」と掲載すると、応募が何通か来たということも重なって…自分の作品を売っても大丈夫なんだ!って、それで少し自信がつきましたね。
 
そして、大好きなケーキ屋さんの壁を使った展示をした際、主婦の友社の雑誌編集部の方がそれを見て、声をかけてくださって。紙面上で私の雑貨を販売やイラストの仕事をくださったり。それがきっかけで少しずつ依頼が貰えるようになりました。
そこからですね、イラストの仕事にしっかり向き合うようになったのは。
 
気が付いたらあれ?イラストばっかりになってるなって思って。
もう18年くらい続けています。

 
 


 
 

 
 
ー18年!すごい。落合さんがはたらく上で大切にされていることはなんですか?
 
「楽しくやる」っていうことですかね。
やっぱり自分が楽しんでいるからこそ、受け取る人も楽しんでくれるのかなと思ってます。そういうのって伝わるから。なので、楽しくなくなってしまったらやめようかなって思っていますよ。
 
イラストレーターの仕事を続けて10年くらい経った頃、ちょっと振り返って今後のことを考えた事があったんです。依頼されるばかりの仕事をやるというのが果たしてあと何年できるのかと思うようになりました。
自分から何か発信する物事だったり、場所を作らないといけないな、と考えるように。
それが「HIGASHI ALPS」という雑貨と出版の個人レーベルを立ち上げるきっかけにもなったんです。

 
 

 
 
ー「HIGASHI ALPS」のコンセプトは「山小屋の売店」ですよね。
 自然やアウトドアをモチーフにしようとしたのはなぜ?
  
なんでもよかったわけではなく、ベースにあったのは「楽しくやる」ということ。
7、8年前からはじめた登山にものすごくハマってしまったんです。もう、とにかく楽しくて。
私は山小屋の売店が好きなのですが、山小屋にはその小屋ならではのオリジナルグッズがあったりするので、つい見てしまうんですよ。由緒ある山小屋のオリジナルグッズを手掛けている著名なイラストレーターの方もいらっしゃるので、「私もやってみたいな」「あ、自分でつくれないかな?」と、思うようになり作りはじめました。
なので、自分の好きなコト・モノをモチーフにしている感じです。

 
 
ー好きなことが実際に落合さんのイラストと結びついてカタチになったのですね。
 そんな落合さんの仕事の原動力は?
 
そうですね。「HIGASHI ALPS」は依頼されたものを描くイラストレーターの仕事とは全く違うので、それが気分転換になっているところもあります。
グッズの発注から在庫管理を全て自分ひとりでやっているので大変な事もあるのですが、イベント等で呼んでいただく機会が増えました。それで色々な場所に行けるのはすごく嬉しいし、楽しい。
 
自分の作品がどういう人に喜んで貰えているのかっていうのがその場でわかる。
展示もそうですが、特にイベント出店は作品・グッズを手に取る方の反応がダイレクトなのでそれが面白いなと感じます。
でも私が店に立っているというのが意外なようで、お客さんからはよく「えっご本人さんですか??」って言われるんですよ。普通、イラストレーターの顔なんてみなさん知らないですものね(笑)。
顔を覚えてくれて、イベントの度に来て声をかけてくださる方もいらっしゃるので、それもやっぱり嬉しいです。
 

 

イラストを描いているだけだったら、絶対知り合えなかった人達との出会いもたくさんありました。お店をされている方、たとえばコーヒー屋さん、雑貨、衣料品、本屋さん等、みなさん本当に多種多様。あとは山のイベントによく呼んでいただけるので、山小屋の方が来てくださったりという事もあります。
 
そんなご縁がつながって、昨年、実際に尾瀬にある温泉小屋さんのロゴマークを担当するお仕事もできたんです。そこではそのロゴをモチーフにしたTシャツ、マグカップ等のグッズを販売させていただいています。
 
普通のイラストレーターだけをやってたら経験できなかったこと。
仕事や人間関係にも広がりを持つことができて、すごく楽しいですね。
それが原動力になっています。
 
 

ーめちゃくちゃ楽しんでいらっしゃる様子がわかります。
 最後に、落合さんの座右の銘を教えていただけますか?

 
「決断は全部自分の胸に聞く」
 
これはずっとやってきていること。
人にこうしたら?と言われても、どこか自分の中にひっかかるものがある事はやらないようにしています。
とにかく自分の心に聞くということは大事にしていますね。本当にやってみたい?楽しかな?って。それで決めた事は結果はどうあれ正解だから。
 
これからもそうやって楽しみながらやっていきたいですね。

 
 


 

▲ 落合恵さん愛用の NAOT は IRIS White。先日のALPS BOOK CAMPにも履いて来てくださっていました。キャンプの時も「脱ぎ履きがしやすく、楽チン」とのこと。履き込んでカッコよく育っています。
 
 

● 落合 恵 / megumi ochiai 公式サイト
 
 
 
▼ NAOTが出会った「はたらくひと」 バックナンバー
 
 

 

 

 


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