日々フィッティングでお客様の足を拝見していると「ほんとに人それぞれ、足のタイプがあるんだなぁ」と、改めて実感します。
「横幅が広めなんだけどスッと履ける靴はある?」「甲が薄いんだけどこの靴は履けるかな?」といったお声もよくいただきます。もちろん、足の形に合わせてこっちの靴の方がオススメかも、というお話をさせていただく場合もありますが、基本的には「履く人が履きたい靴」を「足の長さ」を元に提案しています。
では、足の特徴が違っても、同じデザインの靴を心地よく履けるのはナゼか?
その疑問にお答えするべく、足タイプが異なるNAOTスタッフ3人が、前回のIRIS編に続いて、今回は定番の紐靴、DANIELAを履き比べてみました。ぜひ、靴選びの参考にしていただけると嬉しいです。
01.甲高スタッフ 奥口の場合
日本人の足は幅広・甲高タイプが多いというイメージがありますよね。
甲が高めの奥口、NAOTのスタッフになるまでは、気に入ったデザインの靴を見つけても、いざ履いてみると甲辺りで足がつっかえてしまって足が入らず、諦めてしまうという場面が多かったそう。
そんな彼女がDANIELAを履いてみるとどうなるのか……。
紐の締め具合で甲周りが調整できるデザイン(紐靴)なので革調整をしなくても大丈夫かなと思っていたけれど、足入れをした瞬間、甲部分に圧迫感が。さらに、少し歩いてみると、かかとに痛みも。このまま歩き続けると靴擦れしそう。
やはり、安心して履きたいので革調整をすることに。かかとは専用のストレッチミストで革を柔らかくしてから、手でもみこんで馴染ませます。そして甲周りは器具を使って高さを出します。
△サイズは同じなのに、革調整するとかなり履き心地がラクになりました!
02.幅広スタッフ 上野の場合
以前は、靴は見た目で選んでいたという上野。デザイン重視で選んでいたため、足が痛くなっても、靴ってそんなものなのかな、と思っていたそう。
NAOTのスタッフになって、みんなの足と比べてみて初めて、自分の足は幅が広くて甲はぺったんこだということを認識。
そんな彼女がDANIELAを履いてみるとどうなるのか……。
△かかとも少し気になる
足入れはスッとできたけれど、しばらくすると横幅に圧迫感が。
数回履くことで甲部分に履き皺が入ってラクにはなるのですが、馴染むまでちょっとしんどいかも…といった場合は革調整がオススメ。幅周りを専用の器具を使って少し広げるという調整を施します。
△フィット感はそのままに、部分的に当たっていた痛みが解消!
03.甲低幅狭スタッフ 脇阪の場合
ほっそり足だと靴選びに困らないでしょ、と思われがちですが、ヒールが高めの靴を履くと前滑りしたり、履き口の広い靴だとかかとがパカパカして歩きづらいなど、それなりに苦労がつきもの。
自分の足が甲低幅狭だと気づくまでは、パカパカしないサイズで選んでいたため、結果、足の長さに合っておらず、指がキュッと縮こまった状態で過ごしていたことに。そりゃ痛いはずです。
そんな彼女がIRISを履いてみるとどうなるのか……。
足幅に合わせて、紐でキュッと結べるので甲低幅狭さんにはオススメのDANIELA。デザインによっては紐靴でもゆとりを感じることもありますが、DANIELAは履き口に沿ってクッションが施されているので、ピタッと足に吸い付いてくるような履き心地です。
△内側にクッションが施されているので、まるで包み込まれているような感覚
いかがでしたでしょうか。
今回、3人が履き比べをしたDANIELAは、甲周りをすっぽりと覆ってくれ、とてもフィット感のある一足。しなりのよいアウトソールも特徴で、たくさん歩く日にもってこいの紐靴です。
現在、Online Shopでご覧いただけるのは4色。ナチュラルな印象のChestnut、Walnut、モードな着こなしにもハマるMatt Black、気分がルンとなるRumbaなど、色によって印象がガラリと変わるので、足元の色選びも楽しんでくださいね。
※店舗限定カラーとしてOily Olive Suedeもあります
フィッティングや採寸結果を元に、サイズをご提案させていただき、それぞれの足に合わせて快適に履いていただけるよう、必要であれば調整をする。NAOTでのサイズ選びはもしかしたら、これまで履き続けていた靴のサイズより、小さくなったり大きくなったりするかもしれません。
ぜひ一度、NAOTの靴に足入れをしてみてください。より安心して履いていただけるよう、私たちもお手伝いさせていただけたら嬉しいです!