生まれて初めて、南半球で年を越してみた。
紅白と年越し蕎麦しか知らなかった私にとって、そこはまさにアンビリーバボーな世界。
わかっちゃいたけど、誰も革靴なんて履いてない。
バイクだってビーサン。
子供なんか腹ばい。
でも旅先ではたくさん歩きたいから、私の相棒は、これでいいのだ。
夢見心地で帰宅する。
日本でサンダルが履けるまでには、まだまだ時間がある。
砂を落としたサンダルを下駄箱に仕舞う。
「今日も寒いなあ」
ってぼやきながら、もうしばらく、コートと靴下で乗り切ろう。
(岩崎)
ポケットにカメラを。– お靴と南方の街 –
