風の道を


 
 



     

青空の奥に
どんなに
強い風が吹いているのだろう
 
 
雲は引っぱられ
 
ちぎれ
 
ひろがり
 
その動きをいっときも止めない
 
雲自身 こんなじぶんがあったことに
戸惑っているだろうか
 
だれかを思い どうしようもなく
途方に暮れたときのように
 
 
けれど 青空は
つぎに来る明るい空へつながっている
 
 
出かけよう 
大好きなあの靴を履いて
 
 
 
 
詩・はたち よしこ
絵・安福 望

 


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