一週間の仕事が終わった日曜日の夜。
自由をぎゅっと抱きしめる。
こんな日はどこへでも行けそうな気がする。
よし、海まで行こうか。
私は今、夜と朝の隙間にいる。
今日になったばかりの空気を胸いっぱいに吸い込む。
川沿いの道を歩いてゆく。
とっくに身体は悲鳴をあげている。
それでも足を動かすとちゃんと前へすすむから不思議。
朝ってすごい。また頑張ろうって思える。
海はいつだっておだやかで力強くて、なんだかとても優しい。
羨ましくって嫉妬する。
こんな風になれたらいいのに。
またきっと会いに来るよ。
休日はまだ始まったばかり。
(細川)