靴を履いて、旅に出る。
旅先だから、聴きたい音楽がある。
「旅で聴きたい曲」をテーマに、音楽関係者がおすすめの4曲をセレクト。
あの人は、どこにどんな音楽を連れていくのでしょう?
第23回目のゲストは、音楽家のマヒトゥ・ザ・ピーポーさん。
GEZANのフロントマンとして、国内だけではなく海外でも活躍されるマヒトゥ・ザ・ピーポーさん。
他にもソロしての活動や、執筆、イベント活動など幅広い分野で活躍されています。
またGEZAN主催の音楽レーベル「十三月」による完全投げ銭制のライブ、「全感覚祭」の主催も行なっており、音楽の力を通して新しいことに挑戦されています。
そんな彼の「旅にまつわる曲」とは?
マヒトゥ・ザ・ピーポーさん×靴屋のNAOTがお届けする、オリジナルプレイリスト。
さあ、旅に出かけましょう!
artist: くるり
title: ハイウェイ (視聴可)
album: 2003年 『ジョゼと虎と魚たち』
旅と聞いて一番最初に浮かぶ曲です。
地方にツアーに行くときなんかにかけるとドライブが進みます。こういう時の自分をフラットと呼ぶのか?これを聞いて風を浴びる、それを気持ちいいと感じる自分がいることに安心する。余談ですが、はじめて意識したのは踊ってばかりの国の下津にカラオケでお前に向けた歌やと自分の曲のように真顔で歌われた時です。いい曲。
artist: Sparklehorse
title: Homecoming Queen (視聴可)
album: 1995年 『Vivadixiesubmarinetransmissionplot』
曇りの景色。こんな悲しいトーンが優しく思える時間もある。山脈を抜けると霧につつまれた街。灰色の海からため息のように吐き出される湿度。逃げ出したくなる時に使う旅という口実。今日も終わりに向かっていく。
artist: MAREWREW
title: sa oy (視聴可)
album: 2016年 『cikapuni』
日本も当然ながらアジアであり、アイヌのうたは懐かしく新鮮。いつかみた風景。雪が溶けるように、細胞の中でアジアの純真は目覚める。
artist: SONS OF KEMET
title: My Queen Is Ada Eastman (視聴可)
album: 2018年 『Your Queen Is A Reptile』
反骨。トライブ。勇気と力をもらいます。確信と尊厳を前進させる。戦いの時が近づいてる。ほんとうの世界に向けて出発する。逃避とは真逆のこれもまた旅。

マヒトゥ・ザ・ピーポー
平成元年生まれ。2009年 バンドGEZANを大阪にて結成。作詞作曲をおこないボーカルとして音楽活動開始。 うたもののソロやpeepowとしてラップアルバムをBLACK SMOKER RECORDSより、また青葉市子との NUUAMMとして複数枚アルバムを制作。 近年では寺尾紗穂のアルバムに参加するなど、コラボレーションも多岐にわたり、映画の劇伴やCM音楽も手がけ、そ の一貫した美学に文学界からも彼のファンは多い。また音楽以外の分野では国内外のアーティストを自身のレーベル 十三月でリリースしたり、ボーダーフリーな野外フェスである全感覚祭を主催、また中国の写真家Ren Hangのモデル をつとめたりと、独自のレイヤーで時代をまたぎ、自由なスタンスでカルチャーをつくっている。アーティスト写真はスケーターであり写真家の『吉本真大』により撮影。
mahitothepeople.com
※vol.24は、10月公開予定です。
「全感覚祭19 – NEW AGE STEP –」
<日程>
2019年9月21日(土)大阪 / 10月12日(土)東京