
いつものスタッフ座談会のスピンオフ企画。
毎度おなじみNAOTスタッフ…ではなく、今回集まってもらったのは、NAOTの姉妹店かつ原点である”風の栖”のスタッフ3名。
いつも頑張るNAOTユーザーのみなさんの足元に寄り添い、それぞれのお仕事ならではの育ち方をする靴たち。お手入れ好き?めんどくさい? 靴選びの決め手は?などなど、トークテーマカードに沿ってお話しいただきました。
「NAOTって、そうやって履くのもアリなのね!」と、革靴のイメージがガラリと変わるかも…?しれません。リアルなエピソードが満載の座談会の後編、どうぞお楽しみください!
(前編はこちら)

カード3:「マイNAOTのココが可愛い推しポイントを教えてください」

それぞれのIRISの可愛いポイントを教えてください!それ以外の靴で、どうしても伝えたい!というポイントがあったらそれも聞いてみたいです。まずは永田さん、いかがですか?
わたしの足の形に沿って、シルエットがポコッと出てるところ!
MALTAも同じところが出てるの。なんでだろう?歩き方のせいなのかな。
あと、履きジワの入り加減が、こんがり焼けたパンのように見えて、気に入ってます。だからわたしの推しポイントは、このぽっこりシルエットと、くっきりしたシワ!自分だけのものって感じがする。岩崎さんの推しポイントは?
実はわたし、IRISは風の栖の中でしか履かないのよ。通勤電車に乗る時は
KEDMAを履くというこだわりがあって…。
岩崎さん、IRISは日常履き、KEDMAはお出掛けのときって使い分けが徹底されてるよね。電車に乗るときはよそ行きの格好というこだわりがある。
そうそう、普段はもっぱらKEDMAユーザーやねん。どれも綺麗にお手入れしているわけではないんやけど、NAOTの靴を履いてると、なんだかコーディネート全体がきれいに見えるのよね。そこが一番いいと思うところかも!
一般的なイメージから考えると革靴って、お手入れしてピカピカにしておかないと、疲れみたいなものが見えてきてしまう気がするんだけど、この靴はそういうくたびれ感が出ない気がするんですよね。
確かに!私も実はKEDMAも沢山履いてるんだけど、一番シワが浅い。
たくさん履いてもそんなにボロボロ感がないから、履いてるだけで、自信につながるよね(笑)
そういえば気になってたんやけど、KEDMAに履き替えるとき、靴下も替えてるの?
替えてる。KEDMAの時は浅ばきソックスにしてます(笑)
NAOTスタッフ以上のこだわり!(笑) なんで履き替えるんですか?
個人的な考えなんやけど、靴下って似合う人と似合わない人がいると思っていて、私はどちらかというと似合わないほうの人なんです(笑)
そんなこと思ってたんか!(笑) でも私も、KEDMAはくるぶし見せて履きたい派かも。
▽浅ばきソックス×KEDMAでくるぶし見せ (岩崎)
私はむしろ足首を見せる履き方に自信がないから、靴の種類に関わらず、靴下派やなあ。
同じ靴を履いてても、履きこなし方は全然違うよね。中村さんのIRISの可愛いポイントは?
私の足に合わせて広がっちゃってるところ。私は幅広のぺちゃんこ足なんだけど、
Inkカラーはもともと革そのものが柔らかいのもあって、完全に自分仕様になったの。もはや、私の顔に見えてくる(笑)
わかる!(笑) なんというか、飼い主に似る感じ。もう、中村さんそのものって感じがする。
そうそう、だから愛着がすごいねん。あと、みんなに「中村さんのサボが一番履きやすい」って言ってもらえるところも愛おしい。幅が広がってるから履きやすいのよね。
風の栖で私の足が一番小さいんですけど、みんなこのサボが一番履きやすいって言ってくれる。幅広の足でゆったり目が好きやから、サイズ自体は少し大きめを選んでるんです。永田さんのIRISと同じ、36サイズなんやけど。
幅広の中村さんは、靴下好きで重ねばきもするからゆったり目の36サイズ、ほっそり目の永田さんは、浅ばきソックスとか裸足が好きやからぴったり目の36サイズ、っていうサイズ選びなんですね。
たしかに。冬に厚手の靴下を履いた時、自分のサボがまだ馴染んでなかったから、中村さんのサボを履かせてもらってました(笑)
カード4:「NAOTのサボ、自分史上MAXハードなシチュエーションは?」
私が今まで聞いたことのある話から推測すると、畑に行ったときでしょうか…?みなさんサボで行かれるんですか?
私はOLGA履いて行きました。でも私のOLGAはキレイなままよ!
お恥ずかしい話、土仕事をするときは、誰もなにも気にせずNAOTを履いて行ってしまってる(笑) それぞれが持っている中で、一番汚れてもいいというか、信頼の置けるNAOTを連れていってる。
そりゃそうですよ!(笑) 土まみれになった靴は、いつもどうやって綺麗にしているんですか?
私と永田さんは、水で丸洗いした。ちょうどNAOTのWebで「
革靴を丸ごと洗ってみる」っていう記事が公開されたとこやったから、それ読んでやってみたよ!
この小屋の屋上にも畑があるんやけど、そこにもサボで行ってますよ。小さい簡易ハシゴ登って。
一回丸洗いしてうまくいったから、味をしめている…(笑) 岩崎さんは、サボはあまりハードに履かれていないのでしょうか?お店の中でしか履かないとのことでしたが。
畑には履いていかないだけで、お店で履くだけでもハードやねん(笑) 風の栖で働き始めてからは、お店の雰囲気からは想像できないくらい男前でワイルドなスタッフばっかりやから、私の白サボもかなり鍛えられました。 今までで一番ワイルドだなと思った瞬間は、畑で収穫した生姜をお店に持ち帰って洗ってる時。
そう、白のサボ。お店のウッドデッキで、25~26Kgもある生姜を一気に洗うから、水もバシャバシャかかる(笑)
革に水はNGってお客さまには伝えていますが…(笑)
こっちは全員やってるね!(笑)しかもその後も、特別なお手入れはしてないことの方が多いという…。
ハードな使い方は本当に自己責任だからオススメはできないけど、個人的にはそれなりにきれいさを保てていると思う!
では最後に…風の栖のオリジナル商品、ひざっこパンツについて教えてください!
▽風の栖 オリジナルの「
ひざっこパンツ」
ひざっこパンツの形はもともと、NAOTを風の栖で販売していたことから着想を得ていて。NAOTの靴のフィッティングをする時にしばしば膝を床につけるんだけど、着ている服の膝の部分の布が伸びちゃって困るから、そこが伸びにくいデザインのパンツが欲しいっていうところから作られたんです。
風の栖オリジナルのひざっこシリーズ、NAOTスタッフもみんな愛用してます。
風のみんなも!あと、ひざっこパンツが生まれた当時は、NAOTの靴の在庫を風の栖の2階に置いていたので、階段の上り下りが頻繁にあったらしくて。このお店の狭い階段を行き来しても、裾でつまずいて危なくないような丈感にこだわった結果、このデザインになったんです。なのでひざっこパンツは、まさにIRISありきで生まれたと言えますね。
最初はそうやって、靴の接客のための実用的な機能から作られたという。だから、ひざっこパンツとIRISは、合わないわけがないと言えるくらい、絶妙な組み合わせです。この絶妙な丈感のおかげで、結果的に一年を通じて履きやすいという長所もあるよね。
股上も深くてゆとりがあるおかげで、靴のフィッティングのためにかがんでも、腰とかお尻が出ないのもありがたいですよね(笑)
だよね。そして、背が高い方にもこの絶妙な丈感を味わってもらいたいと思って新たに生まれたのが、このひざっこロングです。
普通のひざっこパンツとひざっこロングでは、丈は何センチ違うんですか?
身長の違うこのメンバーでも、同じシリーズのパンツを履けてるっていうのが不思議な感じ(笑) でも身長が大きめの方からすると、確かにこの7cmは大事ですね。10月25日から始まっている
風のよそおい展でも、新作の生地を使ったひざっこパンツが見られるとのこと!
そう!ひざっこパンツだけでなく、沢山のオリジナルのお洋服を見ていただけるので、みなさんのお越しをぜひお待ちしています〜!
前編は
こちら
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風の栖について
奈良県奈良市”ならまち”エリアにある、NAOTの姉妹店。オリジナルのお洋服をはじめ、オリジナル生地を使ったお洋服や小物、作家さんによる手作りの革ものや、一点ものの作品などを販売。10月25日(金)から11月7日(木)には、店内にオリジナルのお洋服がずらりと並ぶ風の装い展や、10月18日(金)から11月10日にかけてはNAOT TOKYOにてドルマンTシャツ期間限定発売会なども行なっている。