リトルストーリー
2019.11.01

[エッセイ]小谷実由の偏愛時間 vol.2


 
 
おみゆさんことモデルの小谷実由さんによる連載エッセイ。
 
今回の偏愛テーマは「食」。
 
たしかに食の好みは星の数ほどあるけれど…。
偏愛の名に恥じない、おみゆさんの食事情をどうぞ!
 
 


 
 


偏愛について、引き続き考えてみた。みなさんにここでひとつ質問。今後、人生が終わるまでたった1つだけの食べ物しか食べられなかったら、あなたは何を選びますか?焼肉!と思ったそこのあなた、焼肉の中のどのお肉?私だったらそこはネギタン塩。お寿司もどのネタか選んでよね。この質問の答えはいつか私があなたと会ったときに教えてください。いろんな人に聞いているこの質問、その人の密かな食に対する想いが見え隠れして面白いのです。しかし自分と同じ答えに出会ったことはまだない。
 
そんな私はお寿司!なんですけど、ネタはというと、芽ネギです。塩でいくか、梅肉でいくか、そこは塩一択でいきましょう。お寿司屋さんに芽ネギのお寿司がないとわりと出鼻をくじかれたような気分になるくらい、芽ネギ寿司フリークです。なんというか「あの夏の日の味がする」(かなり個人的な意見)ような、なんとも切なく心を揺さぶられる感じが好きなんですよね。濃いめのカルピスみたいなもんです。
 
これから1種類の食べ物しか食べられない、そんな現実はきっと起こらないと思うのですが、「食事」というものは私にとってかなり重きを置いていること。そんな人生においての重要ランキングBEST3に入る「食事」で、芽ネギ寿司を食べ続ける決心をしているのはなぜか。
 
元来、私は子供の頃から薬味好きです。味噌汁やうどん、蕎麦にはネギや生姜をたっぷり入れたい。大根おろしも天ぷらをさっぱり食べたいから大根おろしを添えて、というか天ぷらと大根おろしを一緒に食べたいというような感じで同等な扱いです。しゃぶしゃぶについてくる薬味のもみじおろしってなんであんなに少しなの?もちろん七味や山椒などもたっぷりかけます。学生の頃、校外学習の帰り道のサービスエリアにて、とんこつラーメンに紅生姜を入れすぎてピンク色のスープになりクラスメイトたちからやや引かれたという思い出もありますが全く傷ついていません。私の中で薬味=サブ、メインをもう一段格上げする、そんな概念はないのです。
 
そんな薬味愛から生まれたのが、芽ネギ寿司という選択です。薬味界のヒーロー、芽ネギ寿司。私には、愛が故に思い続けている夢があります。いつかメイン具材なしの薬味オンリー丼を食べたいということ。牛丼屋さんでおろしポン酢牛丼を頼んで、故意に牛肉を先に食べきり最後にご飯と大根おろしに七味や紅生姜をたっぷりのせて食べるということはよくやっていますが、最初から薬味オンリーで食べたい!きっとさっぱりヘルシーで消化にもいいはずと見込んでいます。よくよく考えてみると、芽ネギ寿司ってかなり小規模な薬味丼。これは私の小さな夢の実現なのです。
 
酢飯に合うんだよね、芽ネギ。でも、芽ネギと酢飯を1:1でカウントされたとしたら…やっぱり1つしか食べられないなら酢飯なのか?そこはネタとシャリをセットで1つのカウントでお願い。
 

 
 
 


 

Instagram: @omiyuno
 


 
 

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★「芽ネギ」の存在を、初めて知りました。
次回は12月6日(金)公開予定。


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