リトルストーリー
2020.01.03

[エッセイ]小谷実由の漂流時間 vol.2


 
 
おみゆさんことモデルの小谷実由さんによる連載エッセイ。
 
新年最初の「漂流」時間は、
おみゆさんの頭の中から、時を超えて…! のお話です。
 
過去の私、未来の私。
行ったり来たり、ゆらゆら漂う、彼女の“いま”を
どうぞお楽しみください!

 
 


 


さて、1月ですね。あけましておめでとうございます。先日、イベントでお会いした女の子からこの連載を読んでいます!と言っていただいて、嬉し恥ずかしな気分になりました。自分が書いた文章の感想を聞く機会があまりないので、今後もどしどしお待ちしています。きっと毎度恥ずかしい気持ちになるんだろうな、なのでやっぱり大丈夫です、いや、でもやっぱり聞きたい。何かありましたらお聞かせください。今年も宜しくお願い致します。
 
例のごとくこちらはまだ12月の年末真っ只中です。おそらくこれが2019年最後に書く原稿になるんだろうなぁ、2020年に片足突っ込んでいるような気持ちがなんだか未来に手紙を書いている気分になりますね。2020年そちらはどんな感じ?
 
未来に手紙を書くといえば、皆さんタイムカプセルってやったことありますか。私はないです。でも、小学校の時に校庭の横にあるプールの下にずっとずっと前に埋めたタイムカプセルがあって、ひとりでどきどきしながらいつも休み時間に眺めていたのは覚えている。タイムカプセルをのび太くんの机の引き出しのタイムマシンと間違えていたのも覚えている。このとんでもない道具はいつ出てくるんだろ、そもそも誰のなんだろってくらい昔に埋めたものだったと思う(一応年度が書いてある木の看板が刺さっていたけどぼろぼろで読めなかった)。あれは果たして無事開けられたんだろうか。たまにSNSで小学生のテンション高めな自分から未来の自分への手紙が出てきて恥ずかしい!となっている人を見かけるけど、私がもしもやっていたら、恥ずかしいというかもうげんなりしそう、どんな手紙を書きそうか、もう予想がつく。子どもの頃の思想は自分の頭の中の記憶だけで補填したいものです。
 
しかし、いまもしもタイムカプセルをやるとしたら、開けるのはどのくらい先かな。10年後くらい?でも、最近思うことは大人になってからの10年ってそんなに変わらないのかも、ということ。もちろん、19歳から29歳になるまでの10年間は山あり谷ありでしたが、これからはどうだろう。開けてびっくり!になるのは多分20年後くらいなのではと設定。20年後、2040年の私は49歳です。
 
さあ、何を入れようか。ひとまず自分の一番良く撮れている写真は入れておこう(過去の栄光として哀愁を煽るかもしれないけどそれはそれで醍醐味的)。あとは、愛猫の髭とか(たくさんコレクションしているから1本未来の自分へお裾分けだ)、データがちゃんと残っているスマホ(もちろん忘れずに充電器も)とかなのだろうか。何これ古いなー!!と20年後に騒げるような最新機器をいま現在も使ってないことに気付いてちょっと切ないです。もちろん手紙は入れましょう。くれぐれも上から目線になって未来の自分が読んでいて恥ずかしくならないように。相手は自分だけど年上だからな。
 
しかし、インターネットがある限り、いま書いているこういうエッセイもずっと残るのかと思うと、これって自分が未来に読んだら照れちゃうのかな。未来の自分へ、いまの私はこんな感じでゆるゆるとあてもないことを考えていますがお元気ですか?どうか恥ずかしいなと思わないで、ね。インターネットの中で漂流し辿り着いた未来の私へ。
 
 

 
 


 

Instagram: @omiyuno
 


 
 

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★未来のおみゆさん、この記事、読んでますか〜?
 
次回は2月7日(金)公開予定。


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