子育てというと、なんとなく「大変」というイメージがありますが、我が子ほど愛おしくてキラッキラした存在はないですよね。日々の生活に追われて、そんな愛おしさ、子育ての楽しさを忘れがちですが、日常のなかで「子どものなにげない成長を発見したときの高揚感」はひとしお。
ここでは、日頃、NAOTの靴を愛用してくださっている方にお伺いした「靴選びのお話」や「こんなシーンに重宝した」という体験談などをお届けしていきたいと思います。
第15回目となる今回は、藍染職人の天野尚さん。
コラムにご登場いただくきっかけはとなったのが、NAOTに修理のお問い合わせをくださったこと。
とても素敵に経年したサボを拝見して、そこから広がる3人のお子様との日々を伺いたくなり、ご依頼させていただきました。
さてさて、天野さんのGLACIERにはどんなストーリーがあるのでしょうか。
ぜひ、ご一読くださいませ。
天野紺屋:オフィシャルサイト
革なので、いいお父さん感が出せると思います(笑)

ーGLACIERを愛用していただいていますが、きっかけはなんですか?
元々は奥さんがIRISを愛用していて、とても履きやすそうだなと思ってたんです。
「いいなぁ〜。ずるいなぁ〜。欲しいなぁ〜」と眺めていたら、なにかを察したみたいで(笑)
5年くらい前かな。松江で開催されていた受注会に連れて行ってくれたんです。
受注会でスタッフの方に「サボはかかとが空いているので、いつもの靴よりワンサイズ位小さいものを履いてみてください」というような案内をされて、足の長さを測ってもらって足入れしてみたんですけど、第一印象は「きついかも?!これで大丈夫かな?」という感じだったんですよね。
けれど、どんどん足に馴染んできて、今ではちょうどよく自分の足にフィットしています。
僕は子どもが三人いるんですけど、走り回る子どもたちを追いかけてもピタッと足にくっついてくるので問題ないですよ。
あのとき、ワンサイズ大きくしていたら、馴染んだときにかかとがカパカパしてたかも、と思うと最初のサイズ選びは大事ですね。
ーそうですね。NAOTでは足の長さを元にサイズ提案をしていますが、必要に応じて革調整もしているので、もし次回があればおっしゃってくださいね(笑)
ところで、天野さまはGLCIERを修理しながら大切に履いてくださっていますが、今後、どんな風に育てていきたいとかありますか?
正直、靴を育てるという感覚はないんです。
ただこの靴が、少しずつ自分のものになっていて、修理に預けてたら直って帰ってきて、一段と愛着が湧くものになってきています。
あと僕は藍染めの中で、染め直しという仕事をしているのですが、ちょっとNAOTの靴と通づるものがある気がします。
例えば、白シャツや、ワンピースなど、少し汚れて着なくなったり、サイズはピッタリだけど最近あんまり着ていないというような洋服を染め直して、紺色のシャツや、紺色のワンピースとして生まれ変わらせて、また使っていただくという仕事なのですが、
長く自分の周りにあるものが、また新たなる形で帰ってきたときの喜びは、とても似ているなぁと感じています!
ー仕事場でもGLACIERは履かれていますか?
仕事中は草履を履いているので、NAOTの靴は履いていません。
ですが、仕事場以外ではNAOTのサボを愛用することが多いです。脱ぎ履きが多いのでサボは重宝していますよ!
そういえば、NAOTの靴を履くまでは、草履とかビニールのスリッパで仕事場に向かうことが多かったんですよ。
それで例えば、お客様が来られた時に、足元がスリッパということも度々あって…。
もう少し格好つけたいなと思ってたんですごく助かっています。あと、いいお父さん感も出せてると思っています(笑)
ーいいお父さん感、出てます!(笑) 3人のお子様との生活、賑やかだと思うのですが、子育てのシーンでGLACIERが役立ったことはありますか?
子どもが3人いると、出かける時とか、玄関がすごく混雑するんですよ。
兄弟たちで靴を履く準備しているのかと思えば、そうじゃなくて単純に遊んじゃってたりして。
そんなとき、子どもたちをひょいっと飛び越えて、サボならスッと履くことができるので、僕的には最高の靴だと思ってます。
ーなるほど、3人のお子さんがいらっしゃる天野さんならではのお応え、ありがとうございます!
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