リトルストーリー
2020.03.06

[エッセイ]小谷実由の閃光時間 vol.2


 
 
おみゆさんことモデルの小谷実由さんによる連載エッセイ。
 
前回から引き続き「閃光」時間がテーマのお話です。
 
閃光といえば…でよみがえるおみゆさんの記憶。
どうぞお楽しみください!

 
 


 


あっという間の3月ですね。私事ですが、今月で29歳になります。20代最後の1年の始まり。とうとう「大人」という言葉から逃れられなくなる大台に乗ることになるのです。20代最後の1年大事に過ごしたいと思います。20代をじっくりふり返ろうなんて思っていたらすぐに過ぎるんだろうな。なぜなら私はのんきだから、得意技は”やっているつもり”。そろそろこれを直すのか、うまく活用できるよう形成し直して30代に持って行くのか。この1年は頭の中に「いるもの/いらないもの」の2つの箱を置いてみます。さて、どちらがいっぱいになるでしょう。
 
今回は前回に引き続き閃光時間です。閃光といえば、雷が浮かぶ。みなさんは、雷怖いですか?そんなこと考えたこともないでしょうか。もちろん大人になったら雷より怖いものなんてたくさんあるんですけど(公共料金の払い忘れとか、主に期日守る系が怖い)私は雷怖いです。特に外にいる時に雷が近づいてきたときは危険が避けられるのかわからないけど、なんかアクセサリー全部外すし。
 
子供のころから雷が怖いんです。怖い原因は、あのバリバリしたこの世の終わりみたいな音かと思われがちですが、私の1番怖いポイントはあのビカッ!!(ピカッみたいな易しいもんではない)という光。あれって、目を瞑っていてもわかるのですよ。もう私どうやって逃げたらいいの?今はまだましになったほうですが、未だにあの光に遭遇するとビックリしてしまうから怖い。家の中にいても目の前で光る気がしませんか?あれは一体どうなっているの。3Dメガネをしている気分だよ。
 
子供のころ、夏ってよく雷が鳴っていた気がする。だから夏は毎日夕方のニュースでお天気コーナーを「今晩は雷が鳴るんだろうか…」と真剣に見ていました。地面の熱気が空の冷たい空気とぶつかって雷になるらしいみたいな話(うろ覚えです)を聞いて、夜に雨予報がある日は、地面を触って今日は熱いから雷がくるぞ…なんて思って怯えたり。そんな子供ながらの予測をしてそれに打ち勝つ対抗策はというと、早くお風呂に入って寝ることでした(なんともシンプル)。稀にやってくる突然の雷の来訪の際は、すぐさま部屋に立てこもりカーテンを閉め、窓に背を向けて布団を被りヘッドフォンをして爆音で音楽を聴く。お母さんにご飯の時間だと言われようとも、お風呂に入りなさいと言われようとも、断固として立てこもっていました。自然現象に対しての対抗策がなんともアナログすぎやしませんか、この立てこもり習慣は高校生ぐらいまで続きました(わりと長い)。
 
そういえば猫って雷怖がるのかな?と気になり、一緒に暮らし始めてから雷に対してのリアクション観察をしていました。子猫の時は大きな音にびっくりしてクローゼットに隠れてしまったりしていて(とてもかわいい)、やはり怖いんだなぁと思っていたのですが、最近はぴくりともせず無を貫いております。今年で5歳の我猫、やはり慣れなんでしょうか。今は家で鳴るギターの音の方が嫌そうです(家主がギターに手をかけた時点で避難が始まる)。
 
猫でも人間でも、大人になっても克服できない怖いものってあるのですな。みなさんの怖いものはなんですか?ちなみに私は爬虫類も怖いです。

 
 

 
 


 

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★雷がやっぱり怖い大人です。
 
次回は4月3日(金)公開予定。


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