朝起きる。
とくに用事はないけど、とりあえず外に出てみる。
昨日の夜じゅう降り続いた雨は、綺麗に上がっていた。
雨上がりの澄みきった空気に包まれるたび、あぁご褒美だ、と思う。
私はなんにもしていないけど。
今年の冬は暖かかったけど、それでもやっぱり春が待ち遠しい。
日差しのきらきらがやさしい。
見慣れた風景がやさしい。
空がやさしい。
なんでだろう。
しっとり濡れた街並み。
やさしい風のなかに、つい春を探してしまう。
…なんて考えていたら、いたずらっこと目が合った。みーつけた。
いつもと変わらない景色が、やけに綺麗に映るようになった今日この頃。
なんでもない景色をおみやげに、お家に帰ろう。
履いていた靴:PISAC Black Madrasカラー
編集:廣庭