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ポケットにカメラを。-居場所-


 
 
 
 
17年間住み続けた場所から、職場の近くへ引っ越した。
 
出身は神奈川県。さほど田舎でもなく、都会でもない街。
引越し直前、姉と地元沿線を散歩した。
 
 

 
 
空から降るようなミモザ。
東京店の装花をお願いしているお花屋さんと仲良くなったので、前よりもお花が目につくようになった。
 
 

 
 
蝋梅が薫る道だってある。
 
 

 
 
おしゃれなコンデトライ。
 
 

 
 
なんでもない道だって、大事に写真に残したくなる。
いつでも来れるのにね。
 
 

 
 
「ひと駅分歩こうか。」とか言って、家族の話をしながらゆっくりゆっくり歩みを進めたけど、思ったよりも早く駅に着いた。姉は歩いて帰るらしい。
ひとりで家に帰るのは、なんとも言えない寂しさとほっと肩の荷が降りる脱力感がある。
 
 

 
 
いまは、こっちが私の街。
清々しい朝に、スカイツリー。
 
 

 
 
歴史ある場所に今も人々が行き交っている場所。
 
 

 
 
お寺の一角にある水と深緑は、心を落ち着けてくれる。
 
 

 
 
空から降るような、枝垂れ桜。なんてきれいなんだろう。
 
 

 
 
令和2年春の東京は、すこし寂しさも感じるけれど、人は確かに暮らしていて私も今を生きている。
 
 

 
 
飾り気のないこの雷門郵便局も、嫌いじゃない。
 
 

 
 
皺のついたこの靴で、歩く道が好きになってきた。
東京が、この街がしばらく私の居場所になる。
 
 
 
 

 
この写真は、大事に取っておくね。
 
 
 
 

 (大津)
 
履いていた靴 LODOS Black Madrasカラー


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