リトルストーリー
2020.03.31

[スタッフコラム]BOOK TALK vol.9 旅での出会いが楽しみになる一冊


 
 
「旅と本」と聞いて思い浮かべるのはどんなことでしょうか?
 
読むと旅に出たくなる一冊、旅の途中に出会った一冊、旅先で読みたいと思うような一冊などなど…
お気に入りの本にもそれぞれ個性があります。
 
NAOTスタッフが旅にまつわるエピソードを交えて、お気に入りの本をご紹介。
 
第九回は奈良店スタッフの吉中おすすめの、「旅での出会いが楽しみになる」一冊!
どうぞご覧ください。
 
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題名:『猫とあほんだら』
著者名:町田康
発行年:2014年
出版社:講談社
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皆さん、子猫を拾ったことってありますか?
こればかりは出会わないものは、とんと出会わないようで、最近では野良猫もめっきり見なくなったなぁと思います。
 
それなのに、作者の町田さんは捨て猫にばかり出会っています。
 
そして、この本は町田さんが物件探しの旅行中に捨てられた子猫たちに出会ったお話です。
なんとなく想像はできるのですが、旅先で子猫を救出する、ってすごく大変みたいです。
物件探しのついでとはいえ、せっかくの旅行なんだからのんびり、なんて場合じゃなくなります。
 
それでも震える子猫達にみつめられたら、「なんとかせねば!」と考えてしまうのが良心をもってしまった大人の宿命です。
ミルクがあると聞けばあっちに行き、病院があると聞けばこっちに行き。
子猫たちを助けようと、おろおろ、てんてこまい。
 
ひとりの大人の男性が、子猫たちに振り回されつつ奮闘している姿がなんだか微笑ましく、「がんばれ!」と応援してしまいます。
町田さんの独特の語りにも、不思議と惹き込まれます。
後半は、見つけた物件に猫達と引越しする話なのですが、それもまたとっても面白いのです。
 
 
 


△拾われた子猫の名前は、「シャンティー」と「パンク」。

 
 
旅は出会い、なんて言いますがまさにそんなことを思わせる一冊です。
思いもよらないお土産をつれて、帰路につく。
そんな旅もありなのかもしれないですね。
 
 
 
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編集:吉中
 


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