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2020.12.06

#3 森田三和 猫と靴ありきの人生 – 後編 –


 
 

月に1度お届けしている「ねことくつ」にまつわるコラム。
 
ねこも、くつも、一緒にいる時間が長くなるほど、お互い馴染んで、いつの間にか相棒のような存在になっていくもの。
 
奈良を代表するパン屋さん「MIA’S BREAD」の森田三和さん。
美味しくてしあわせな気持ちになるパン。
NAOT NARA店の近くにあり、私たちも大好きなパン屋さんです!
 
今回は後編をお届けいたします。


 
 


 
 
 


猫と靴ありきの人生
 
「名前どうする?」6月に来た黒猫だからロックとかベタなのはあかんで! じゃあロックから連想してミュージシャンの名前にしようか? とさんざん娘と討論したけど折り合いがつかず。楽器のギター→ギータになった。
ギータのおかげで我が家は明るくなり、また猫と生活ができるヨロコビをしみじみ感じた。面倒臭いことも多いし、部屋はすぐに散らかるし、爪研ぎで壁もボロボロになる。だけど心が寂しいのはもう嫌だ。喜びも悲しみも全部受け止めるから猫ちゃんと暮らしたい!
 
幸い猫を飼っても良い借家なのだが、既ににゃぁちゃんの爪研ぎで人に見せられるような壁ではない。こうなったら思う存分使って、「いつかこの家を出るようなことになった時に修繕費を払おう」と覚悟をした。
でもギータは市販の爪とぎで満足し、おもちゃでもよく遊ぶ。それどころかチビなのに身体能力が優れていてまるで黒豹のように家中を走り回り飛び回る。歩いている私の足に飛びついて来て噛んだりとヤンチャすぎるほどだ。今度は壁ではなくこっちが傷だらけになって来た。
 
一ヶ月後、ギータがいることを知らない友人が「行き場のない保護猫がいるけどいらない?」と連絡をくれた。にゃぁちゃんがいなくて寂しいだろうと思ってくれたのだろう。「もうギーがいてるからいいかな?」と一旦は断ったものの、「もう1匹迎えても今なら仲良くなるかも? それにギーの遊び相手にもちょうどいい」と迎えることにした。桃の季節にやって来た白桃のような白がち三毛のモモちゃんだ。
ギーは人懐っこくてすばしっこいけれど、モモは警戒心が強く、鈍臭い。なかなか人間には心を開かないけど、ギーのことは信頼しているようで、すぐに仲良くなった。おかげで壁も私たちも傷だらけにならず、ギーとモモもスクスクと大きくなった。
 
猫ちゃんたちが来て1年。この夏、初めてNAOTのサンダル(GENEVA) を手に入れた。
冷え性で一年中靴下を手放せない私は、靴下を履いて寝るほどだ。もう若い頃のようにサンダルは履けないなぁと思っていた。なのに急に青空が広がったように 「素足にサンダルを履きたい!」って強く思った。そして実現した。
 
そのきっかけがお店にパンを買いにきた男性の素足にサンダルとデニムのスタイルがさりげなくてカッコ良かったからだ。(私はどうも女性らしい服装よりメンズライクな方が好きなようだ)それがGENEVAだった。 見た途端、夏はいつも素足にサンダル、洗い晒しのデニムとTシャツを着て海に通っていた昔の自分が蘇って来たのだ。
 
好きだったことをもう一度実現して行こう。 すっかり人生も半分以上過ぎている今、失う寂しさが身にしみてわかる今だからこそ好きなものを手に入れて、あの感覚を取り戻したい。
 
奈良に住む私は気軽に海に行けないけれど、冬が近づいてきた今でも靴下+GENEVAでプールに通っている。プールを海だと思える想像力は持ち合わせているのでそれはそれは楽しい。
泳ぎ終わってロッカーを開けるとGENEVAが待っている。玄関を開けるとギータとモモが待ってる。
 
猫と靴、この幸せな感じ何か似てるなぁ。

 
 



IRIS Walnut/IRIS White/IRIS Matt Black/BOBCAT Buffalo Leather
GENEVA Buffalo Leather/IRIS Oily Dune Nubuk/DANIELA Walnut/PISAC Black Madras
 
 
 


 
 

 
 
 

 
 
-次回番外編は、1月公開予定-

 


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