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NAOTが出会った「はたらくひと」#16 HAU 草野さん

 
私たちはこれまで NAOTという靴を通じて、多くの方との出会いがありました。
出会った方はミュージシャン、イラストレーターさん、文筆家さん、カフェ店主さん、作家さん等、それはもう様々なお仕事をされている方ばかり。
 
はたらく姿勢。はたらく理由。はたらく道具。はたらく仲間。人の数だけある「はたらく」にまつわるストーリーを聞かせていただきたいと思い、この企画がスタートしました。
 
 
連載 第16弾 はNAOT AICHIのある愛知県犬山市でかき氷屋HAUを営む草野さんの「はたらく」について。
 
草野さんとNAOTの出会いは、2020年、NAOT AICHIの店舗の場所を探すために犬山へ何度も来ていた時。物件を紹介してくださった方が、HAUの草野さんのことも紹介してくれたことがきっかけでした。
2020年の当時は、かき氷屋として営業されていたのは1年の約半分。もう半分の冬の時期は何をされているのかな…とユニークな働き方も気になって、今回オファーをさせていただきました。いつもニコニコと楽しそうな草野さんの働くことについて、詳しくお話を伺ってきました。
 
どうぞお楽しみください。
 
 
 
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ーーまずは犬山でかき氷屋を始めたきっかけから教えていただけますか。
 
城下町で、かき氷屋をやりたいなと思っていて、場所を探していたけど、なかなか見つからなくて。ちょうど3年前の3月にタカラヤビル(NAOTAICHIのお隣の素敵なビル)をみつけて、3階が空いていたので見に行きました。でも3階でかき氷屋をするのはイメージできなくて、よく見たら1階の方にめっちゃいい感じのスペースがあるやん!と。その時、そのスペースを管理しているサーカスの松井さんが1階にいて、話をしたのを覚えてます。
 

 
ーーNAOTと同じですね。私も最初タカラヤビルを下見に行きました。
 
僕が見に行った時は、1階のイベントスペースは他の方が期間限定のお店を出していて、もうすぐその期間が終わると聞いたんです。めっちゃいいタイミングじゃん!となって、1階のスペースを借りて期間限定のかき氷屋を始めたのが始まりです。
 
そのイベントスペースでは5月〜9月末までの間、期間限定でかき氷屋をしていたんですけど、その時の反響は思ったより渋かった。
みんな、駅から城下町のほうに行ってしまうんですよね。下本町の通り(タカラヤビルのある通り)方面は真逆で、なかなかお客さんが来てくれなかったです。
 

 
ーー「犬山でやるのはもう辞めちゃおうかな」、とは思われなかったんですか?
 
全然そうは思わなかったです!犬山の周りの人たちがめちゃくちゃ良い人ばかりだったから。いろんな人とご縁があって、この場所にたどり着いて、リピーターさんも少しずつ増えていっていたので。
だから、すぐに結果はでなくてもコツコツと続けていったという感じです。今でもその当時に来てくれたお客さんが何度も食べに来てくれるんですよ。そのおかげでいろんな人と知り合えたし、それがやっぱり一番よかったですね。お金よりもやっぱり人です。周りが良い人ばっかりなので犬山でやっていけてます。

 
ーー本当に犬山は人があったかいですよね、かき氷屋を始める前は何をされていたんですか?
 
家の壁に漆喰を塗る仕事を、独立して7年くらいずっとやっていました。実はかき氷は4年前から始めたんです。
 

 
ーー全然ジャンルが違うので驚きました!どうしてかき氷屋さんを?
 
きっかけは、全国でもかき氷で有名な岐阜の赤鰐(あかわに)さんのかき氷を食べたことです。
一口目を口に入れた瞬間に、おー!なんだこれは、今までのかき氷と全然違う!ってとっても感動したんです。ふわっと溶けるというか、口に入れた瞬間に食感が頭にドーーンときて、これだーー!って(笑)それからは他のお店も食べ歩いたりしてかき氷にハマってしまいました。
 
たくさんのお店を食べ歩いたけど、やっぱり赤鰐さんのかき氷が一番美味しくて、弟子入りをしました。たまたま同業のペンキ屋さんが赤鰐さんと知り合いだったこともあって、運良く紹介してもらえたんですよ。
 


 
ーーそれもすごいご縁と勇気ですねぇ。まるっと違う方面の職種に足を踏み入れて、漆喰の仕事も両立することってどんな感じですか?
 
かき氷は夏がメインじゃないですか。1年目は師匠から「知り合いの店を紹介するから、週末だけやってみや〜」と、声をかけてもらって、漆喰の仕事も続けながらのスタートでした。なので1年目はバーで間借りしてかき氷を出してました。
でもその時は、お客様の数は少なかったですね。2年目は、カレー屋さんで間借りしてかき氷を出してました。その後犬山に移ってコツコツ始めてから、リピーターさんになってくれたお客さんの方が圧倒的に多いです。
 
1年目は、お客さん来なくて、寂しかった〜(笑)でもここで辞めちゃいかんなと思って。
赤鰐さんに本当にいろいろお世話になって始めたことを、途中で投げ出すのはやっぱり申し訳ないと。
 
ーー全くジャンルの違う仕事を両立する時の気持ちの切り替えって?
 
冬の間にかき氷をイベントで出させてもらったりすることはあるので、1年を通してどちらも続いている感覚はあります。でも、かき氷のシロップ案を考えたり、かき氷の仕事をしてるときにかき氷のことは考えますね。漆喰の仕事は、そのことを基本考えているので、それぞれの仕事場で勝手に切り替わっているんですかね。
 
 

 
「かき氷も漆喰の仕事も、きっかけは感動から。」
 
実は、漆喰の仕事も僕は「感動」から入ったんです。20代の時、左官屋さんの手伝いに行かせてもらっていて、初めは養生、下地処理がメインの仕事でした。最後の仕上げを左官屋さんが塗っているのをみて、感動した瞬間を今でもよく覚えています。
 
ちょうど夕方に西日がぶわっと入ってきて、壁にバッ当たっているのをみた時に、うわーーかっこいい!って。これは下塗りだけじゃ嫌だ、自分で最後までやりたい!って思ったんです。で、やり方を教わって自分で練習して技術を身につけていきました。
 
その後ちょこちょこ声をかけてもらって仕事をもらえるようになりました。外装を何人かでやっていたところから、今度は内装一人でやってみる?ってきかれて、これは断れない、やるしかない!と引き受けて、試行錯誤しながらやってみたらお客さんも納得してくれて。あ、このやり方でいいんだ!って自信になりました。
 
 
 
「あえて大変なところに突っ込んでみて。」
 
ーー漆喰も手探りな方法で、腕を磨かれたんですね。
 
3年くらいは試行錯誤しながらでとても時間がかかっていました、朝から晩まで働いて。でも壁面の多い難しい家の壁の塗装をやらせてもらっているうちに、技術面で鍛えられましたね。
経験値があがって、だんだんコツをつかんでいきました。
 
大変なところに敢えて突っ込んでいってみたほうがいいですね。難しいことに敢えて踏み込んでいくことで、経験にもなるし自信にもなる。結局は自分のためになっていると感じます。
かき氷も漆喰も、どっちも心から感動して入った世界。だから、やっていていつも楽しいんです。
 

 

 
ーーところでHAUってどういう意味なんですか?
 
ハワイ語で「氷」という意味です。
 
ーーヘブライ語で「オアシス」という意味のNAOTとなんだかちょっと似てますね!
 
理由はハワイに行きたかったからです。ただそれだけ(笑)サーフィンが趣味で大好きだし、ハワイでかき氷やれたら最高やなーっていう軽い気持ちです。
 
ーーいいですね、意外と軽いのり。でも発音しやすくて覚えやすくて良い名前です。
草野さんがかき氷を作るときに大切にしていることはありますか?

 
真心込めること。かき氷は2、3分で集中して作っているので、そこに全てを込めてますね。
力加減がとっても難しいので、氷を削り出したら、もう集中モード。おしゃべりできないんです。
全神経を削りに集中させてるので、その間だけはしゃべりかけないでもらえたら(笑)
実は壁塗りの時もそうなんです。時間勝負。のんびりしていたら漆喰はすぐ乾いてしまうし、氷も溶けちゃう。
 
ーーなるほど!そこに意外な共通点が!
 

 


 

「師匠をはじめ、お世話になっている方々が原動力」
 
ーーお仕事の原動力になっているものってありますか?
 
そうですね、僕の場合はやっぱりお世話になっている人たちですね。
かき氷の師匠の赤鰐さんには本当によくしてもらっているので、何か返したいという気持ちがあります。技術をわけてくれただけでなく、人として本当に素晴らしくて尊敬しているので。
 
そういったお世話になった人に恩返しするという気持ちが原動力です。犬山の近隣の方も皆あったかいですしね。新しい仕事の声をかけてくれたり。イベントに出させてもらったり、そういった人への感謝の気持ちもあります。
 
ーー草野さんの人柄が、そういった皆さんを引き寄せているんだと思います。
 
犬山の自分の周りには、いろんな職種の人がいるからこそ、お互い刺激しあって良い関係を築いているんだと思います。
 

ーー草野さんのNAOT、だいぶ味が出てきたんじゃないですか!
 
だいぶ履き込んだ感じがでてきましたね。最近は仕事でも気持ちいいのでこればっかり履いています。パッと脱いだりも楽なので嬉しいですよね。
 

▲草野さん愛用のNAOTはGLACIER Buffalo Leatherカラー。
 
今日はサーフボードも見てもらいたいと思って…(嬉しそうに2階に上がっていく草野さん)
ささっと脱いだGLACIERがまたいい雰囲気。
 

 
 

 
ーー草野さんお気に入りのサーフボード。かっこいいですね。2階に上がる時もサボ便利そうです…!
今日はありがとうございました。

 
2021年からは、HAUは夏期間限定ではなく、通年営業になられたそうです!
美味しいかき氷を食べられる期間が増えるなんて、嬉しい限りです。かき氷以外のメニューも増えたりしているので、犬山にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
 
編集:牧
 
 
 
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HAU
愛知県犬山市大字犬山字東古券313ー16
(月)(火)(金)(土)12:00~20:00 ラストオーダー19:30
(水)(日) 12:00~17:00
定休日 木曜日
カウンター席 5席
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