子育てというと、なんとなく「大変」というイメージがありますが、我が子ほど愛おしくてキラッキラした存在はありませんよね。日々の生活に追われて忘れがちですが、限りある子育てという時間を堪能できたら……。
この連載では、日頃、NAOTの靴を愛用してくださっている方に「子育てのこんなシーンに重宝した」という体験談などをお届けしていきたいと思います。
第21回となる今回は、お菓子屋「dans la nature(ダンラナチュール)」のオーナー千葉奈津絵さんの登場です。NAOTとの出会いは10年ほど前。お母さんになられてからも、姉妹店「kaze no sumika」に「dans la nature」の焼き菓子を届けてくださったりと、ますますパワフル。さて、どんなシーンにNAOTの靴を履いてくださっているのか、ぜひご一読くださいませ。
千葉奈津絵
お菓子屋「dans la nature(ダンラナチュール)」を一人で営む、一児の母。
パン屋・紅茶専門店での製造を経て2006年より「dans la nature」として活動開始。
全国津々浦々のお店やイベントで焼き菓子を販売、2012年より拠点を東京・調布深大寺に移し、現在は予約制で「工房お渡し」や「宅配おやつ」での販売をしている。
著書に「ももの木 なしの木 りんごの木」(mille books刊)
「dans la natureの焼き菓子レッスン」(主婦と生活社刊)他
WEBサイト : dans la nature
instagram : dans la nature
NAOTとの出会いは10年以上前、気づけば思い出と共にNAOTの靴が増えていました
ー NAOTの靴は何をきっかけに知っていただいたんですか?
初めて購入したのは2008年か2009年かな……。「巣巣」さんでのイベントの時でした。それより前から「巣巣」の店主の岩崎さんがNAOTを愛用していて話を聞いていたので、ずっと可愛いなぁと思っていました。
ー 出会いは10年以上前になるんですね。一足目にはどの靴を選ばれましたか?
「巣巣」でNAOTのイベントをすることを聞いて、楽しみに伺い、IRISのCrazy Horseカラーを購入しました。
IRISに出会うまで、サボはいつか履いてみたいなと思ってはいたのですが、セレクトショップなどで試着してみると硬いし、足先にはめているだけのようで現実は足がつかれそう……という感じがして敬遠していました。
なので、IRISは試着してみて、インソールの柔らかと、甲を優しく包み込んでくれるデザインに「これなら!」と、思い即購入しました。色については、当時それほどたくさん種類がなかったので、迷わず決めた気がします。
それから気付けば十数年、行商でよく旅をしていた時も、妊娠期も出産後も履いていましたね。修理でアウトソールもインソールも交換してもらったりして、本当にずっと履いていたなぁという印象です。
2足目は、もう廃盤になってまったのですが黒のストラップシューズを、3足目はサンダルのKAYLAを。どちらも「巣巣」さんで購入しました。IRISを履いてみてNAOTの靴の良さを体感していたので、どの靴を選ぶにももう安心感しかなかったですね。
4足目もIRISで、今はもう取り扱いがないのですがStoneというピンクベージュのようなスエード素材のお色をお迎えしました。これは、出産間際にもうしばらくは遠出できないだろうと思って、蔵前の「NAOT TOKYO」で購入したのを覚えています。
1足目のIRISをとにかく履きまくっていたのでアウトソールがすり減っていて、修理をお願いしにお店に伺ったんです。でも、預けている間、サボのない生活は寂しい〜!と思って新しい一足をお迎えしちゃいました。
その後、息子が3歳になったくらいのタイミングでOLGAのMatt Blackカラーを。ずっとOLGAは欲しいなと思っていたのですが、子どもとの生活で毎日毎日、楽ちんなサボを履いていて、なかなか購入には至らなかったんです。けれども、「巣巣」さんが一旦閉店するというタイミングで伺ったら、なんと私のサイズのOLGAの在庫があって、運命を感じてしまって購入しました。
そして6足目が、先日オンラインショップで頼んだIRISのWalnutカラーです。
2020年はコロナの影響もあって、家の中でばかり過ごしていたんです。それで、今までよりNAOTの靴を履く頻度がグッと減ってしまっていたのと、お手入れを怠ってしまっていたこともあってか、初代のIRISを久しぶりに履いたら小指のところがひび割れしてしまって……。いろんな時期を共に過ごして来て、たくさん旅もしてきたのでとても悲しかったんです。それで、新しいサボが欲しいな〜とオンラインショップでの購入を検討していた時に、このコラムへの依頼をいただいて。これまた運命を感じてしまいました!(笑)
IRISは足の一部といっても言いほどピッタリ!自転車に乗っても脱げません
ー お子さまと過ごされるなかで「NAOTの靴で良かった〜」と感じられた場面はありますか?
IRISはもう足の一部になっているので、サッと履けて、走っても、自転車に乗っても脱げることはありません。妊娠してから今日までIRISをメインに履いていると思います。
妊娠後期になると、もうお腹がポッコリでかがむのが大変なんですが、サボだと玄関でスッと足入れができるのでとても助かりましたし、息子が生まれてからも、本当に色々なシーンで重宝しましたよ〜!
例えば、子どもが1歳になるころから、2人で年に2〜3回は旅に出かけていたんですね。旅となると日常以上にたくさんの荷物を持って、子どもを抱っこして長時間歩く場面が多いんですが、IRISのおかげで疲れにくくて良かったなと思います。ふかふかのインソールもそうですが、フラットシューズのわりにはアウトソールの厚みあるので、地面からの衝撃を吸収してくれるんですよね。
ホテルでの靴の脱ぎ履きも、突然でこぼこ道が現れても、怖いもの無しです。
ー やっぱり子どもがいると、サボタイプの出番が一番多くなりますね。
そうですね。
あと、余談になるんですけど……。実は、息子が生まれてすぐに、スニーカーを購入したんです。公園でどろんこになったり走り回ったりするのに必要かなと思って。
でも、息子が慎重な性格なのか、外でも私からあまり離れることはなくて、公園では観察することがメイン。砂場も控えめな遊び方で(笑) だから、スニーカーの出番はほとんどなくて結局NAOTで過ごしていました。
革靴ってお手入れが大変というイメージがあるかもしれないんですが、少しの汚れならサッとブラッシングするだけでキレイになるので、公園でも惜しみなく履いています。
ーお手入れもやってみると本当にシンプルだし、キレイになるとテンションも上がりますよね。
はい。やっぱり足元がピカピカしているとテンションあがります。
ー子育てとは別に、ご自身のライフスタイルのなかで、NAOTの靴が役立った場面はありますか?
お店を営業しているときはお客様が出入りする土間にIRISを置いているのですが、外に用があるときにサッと履いて移動できるので重宝しています。
機能面ばかりお話してしまったんですが、その日その日で靴下を変えて、色々な見せ方ができるのも好きです。靴がシンプルなのでコーディネートの幅が広がって、一日の始まりにどの靴下を合わせようかな〜と考えるのも楽しいですね。
そうそう、NAOTの靴を履いていると、自分が子どもの頃、遠足や運動会の時に先生に言われた「履き慣れた靴を履いてきなさい」というフレーズをよく思い出すんです。アッパーもインソールも自分の足に合わせて馴染んで育ってくれて……こんなにも「履き慣れる」という言葉がぴったりな靴に出会えるなんて、ありがたいです。
ーそんなふうに言っていただけて、嬉しいです! これからもNAOT、育てていってくださいね。
子どもが赤ちゃんの頃はおんぶをしながら仕事をしていたので、息子にとってお菓子の焼けるにおいに囲まれているのが当たり前でした。
私の作業もよく見ているので、お菓子のことを身体でも頭でもよくわかっているし、粘土で遊ぶみたいに余り生地を触っているので、上達していて行く様子が面白いです。
もうすぐ6歳、これからも身近に手作りのお菓子があるということを楽しんでくれればいいなと思います。
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編集:脇阪