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私の溺愛靴 -スタッフ冨田のDANIELA編-

 
NAOTスタッフが個人的に愛してやまない靴について語るコラム、「私の溺愛靴」。
その靴で行った場所、思い出、なんでこんなに履いちゃうんだろう?などなど、それぞれの歴史、それぞれの愛を、それぞれの言葉でお届けします。
 
今回は、NAOTの定番の一足といえる紐靴・DANIELA(ダニエラ)シリーズのWalnutカラーについて、奈良店スタッフ・冨田がお届けします。
 


 
こんにちは。新人スタッフの冨田です。
スゥっと空気を吸い込むと、どこからか金木犀の香りがする今日この頃。
私がNAOTの靴と出会ったのは、ちょうど4年前のこの季節でした。
当時は、のちにスタッフとして愛する靴を語る日が来るとは夢にも思っていませんでしたが、ご縁あってこの夏、はるばる奈良へと移住してきました。
 

 
東京生活最終日は、大好きなとあるお笑いコンビの単独ライブを観て、終演後ギリギリの新幹線めがけて劇場からDANIELAで全力ダッシュ。
品川駅のホームを自分の足が離れる瞬間も、近鉄奈良駅のエスカレーターで意気揚々と右側に立った瞬間も、その時を共にしました。
 
これまでも、数々の思い出深い場面を、DANIELAと共に過ごしてきました。
 
 
 
DANIELAとの出会い
 

 
元々縁もゆかりもなかった奈良。大学生だった私は、ひょんなことから吸い込まれるように一人旅に来ます。
 
ぼーっとならまちを漂っていたら、たまたまNAOT NARAへ。
試しに足を通し、鏡に映る自分をみると、率直に「あぁ、これを履いている自分が好きだな」と思いました。
想定外の出会いで、その場では購入できませんでしたが、お金を貯めて次の季節に再訪。
その時にお迎えしたのが、DANIELA Walnutカラーです。
 

△お迎え直後。嬉しくて、つい「履いて帰ります!」と申し出ました。すでに少し履きジワが。
 
 
 
どんな日にも寄り添ってくれるフォルム
 
私は着たい服のテイストが日によって全然違います。
ある日は可愛らしいお洋服、ある日はメンズライクなお洋服…と、本当にバラバラ。
そのため、どちらに振り切った日にも寄り添ってくれるような靴が欲しくて…。
そんな私にぴったりだったのが、DANIELAでした。
 


△自分の持っている大体の服に合います。
 
 
愛おしいのは、シンプルなフォルムのなかにあるつま先の”自然な”丸み(ここ重要!)。
ご覧ください、このさりげないキュートさ…。
ちなみに、4色ある中からWalnutカラーを選んだのは、「かっこいい色」にも「可愛らしい色」にもなれる色だ!と思ったからです。
 

 
私の足はやや幅広・やや甲高。履きはじめは小指の外側が当たって少し痛みがありました(今思えば革調整をお願いすればよかったのですが)。
でも、しばらく履くうちに、小指付近が足に合わせて外側へと伸び、痛みも感じなくなりました。
いつのまにか、「君の足のこと、よく知ってるよ」って顔してたんです。ふと気付いた時は嬉しかったなぁ。
 
…これを書いている今、私のDANIELAを傍に置いているのですが、なんて愛おしいんでしょう…。うっかり見とれて手が止まりました。いつも履いている時も思っているけれど、いやぁ…。本当にいい顔してます。
 

△右が、「君の足のこと、よく知っているよ」という顔をしているDANIELAです。新品と見比べると、小指部分が少し外側にせり出しているのが分かります。
 
 
 
どこまでも連れて行ってくれる
 
DANIELAと毎日を共にするようになってからの何よりの喜び。それは…
 
「どこまでも歩けちゃう!!」
 
中高生の頃から、とにかく体力がありませんでした。
お出かけしてもすぐに足が疲れてしまい、気付けば椅子を探してしまう。せっかくの楽しみな予定も、いつ自分の電池が切れるか…という不安と諦めがありました。
 
でも、DANIELAと出会ってから、私の”電池持続時間”が格段に伸びたのです。
DANIELAとだから見れた景色が、たくさんあります。
 

△渓谷歩きにも履いて行きました。
 
 
DANIELAに信頼を置いているのは、たくさん歩く時に限りません。
足が安定していると心の安定にも繋がる気がして、ちょっと緊張するような予定の日とか、なにか大事な予定の時にも履いて行きます。
ちゃんと地に足がついてる、大丈夫、って思えると、緊張もほぐれていく気がするのです。
 

△NAOTスタッフとしての出勤初日。この子がここに私を連れてきてくれたんだな、と思った瞬間でした。
 
 
 
足の形に寄り添うデザイン
 
なぜ「どこまでも歩けちゃう!!」のか。
DANIELAは、紐をキュッと締めると、まるで足の一部になったかのようなフィット感を感じられます。足首付近まですっぽりと包み込んでくれる形なので一体感があり、履いていることを忘れてしまうほど。
 
またしなりの良いアウトソールは、裏面がギザギザしており、踏み込んだ時にしっかりと地面を掴んでくれるように感じられます。足裏全体を使って歩いているような感覚が得られることも、お気に入りポイントのひとつです。
 

△ぎゅいんと曲がってくれます。赤い靴下との合わせ、かわいいな…。
 
 
私には、嬉しいことがあるとスキップをしたくなってしまうという変な癖があります。
DANIELAは、そんな私の唐突な挙動にも何食わぬ顔で付き合ってくれます。「急にスキップしたくなっても大丈夫な靴」。ほんと、いつもありがとうね…。
 

△奈良に来られたことが嬉しくて青空の下をスキップ。足元を確認すると…やっぱりDANIELAです。
 
 
 
私だけの一足
 
私の足の形や挙動に合わせて刻まれていった、この履きジワ。
左足のほうは、波打つような、ちょっと癖のある入り方をしています。
実は、私はDANIELAをもう一足持っており、今回改めて横に並べてみました。
 

 
不思議と、シワの入り方が似ている…!
私が履いたからこういう表情になるんだなぁと思うと、なんだかとっても愛おしい気持ちです。
 
 
 
大切な仲間
 
コロナ禍になってすぐの頃、週に一度ほどの食料の買い出し以外全く外に出られない時期が続きました。
当然、靴を履く機会もめっきり減ってしまい…。
でもある日、いつもなら適当なサンダルで出かけていた近所のスーパーに、DANIELAを履いて行ってみようと思い立ちました。
お気に入りの靴下を履いて、久しぶりにDANIELAに足を入れると…。
 

 
これこれ!この感覚…!(そしてやっぱりかわいい…!!)
変わりなく、やさしく、ちょうどよく、私の足にフィットしてくれました。
人にも会えず孤独な時間だったなか、「私の足をちゃんと覚えてくれている…!」という感覚に、じわじわとうれしさがこみ上げ、ほっとしました。
 
もはや、DANIELAは私がお迎えして以来、誰よりも一番長く時間を共にしている、大事な仲間です。
 
1回1回のお出かけがより特別なものに感じられるいま、いざ靴を履く時には、より心地よい、安心できる靴に足を委ねたいと思います。
…いつもは特にそんなことは考えずに足を入れているのですが、今回改めてDANIELAをじっくりと見つめる時間をいただいて、そう思いました。
 
いつもありがとう。愛してる!これからも一緒にいてね。
 

 
 
 
いかがだったでしょうか?
今回この記事を書くにあたり、DANIELAを履いて歩く時間が「靴と対話」するようなものになっていました。
そのなかで感じたのは、DANIELAの記憶を辿るということは、私が歩んできた道のりを辿ることでもあるな、ということ。
これからも、お手入れをするタイミングで、こういう時間をもちたいな、と思いました。
 
みなさまは、”溺愛靴”との時間、どんな風に過ごされているでしょうか?
 
 
 
「私の溺愛靴」一覧はこちら
 
 
 


EDITOR DATE
スタッフ:奈良店/冨田
身長:160cm
靴のサイズ:サボ・サンダル35/靴36



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