子育てというと、なんとなく「大変」というイメージがありますが、我が子ほど愛おしくてキラッキラした存在はありませんよね。日々の生活に追われて忘れがちですが、限りある子育てという時間を堪能できたら……。
この連載では、日頃、NAOTの靴を愛用してくださっている方に「子育てのこんなシーンに重宝した」という体験談などをお届けしていきたいと思います。
第23回となる今回は、NAOTスタッフの奥口が登場。約1年間の出産育児休暇を経て、2021年夏に復帰した彼女。NAOTの靴をよく知るスタッフとして、子育てにどんな靴を選んだのか、どんな場面に役立ったのか、などなど伺ってみました。
実際に自分が親になったことで「IRISは子育てに最強」ということを身をもって確信しました
ー以前に記事「私とNAOT」でも伺いましたが、NAOTとの出会いは2012年、MALTAを選んだのが最初ですよね?
そうですね。あれから10年近く経っているなんて驚きです。
ーNAOTで働いていると、子育て中のスタッフやお客様から「子育てに便利な靴」と耳にすることが多かったと思うのですが、実際に出産する前と後で、「NAOTの靴が子育てに重宝する」というフレーズへの印象は変わりましたか?
「NAOTの靴が子育てに重宝する」という印象は変わりませんでしたね。
むしろ、想像の中でしかなかったことが、実際に自分が妊娠・出産・子育てをする中で確信に変わりました。
特にサボタイプのIRISは妊娠前からもよく愛用していましたが、妊娠してからはほぼ100%、IRISを履いています。もう手放せないありがたい存在です。
ちなみにIRIS好きが高じて5色愛用しています。Chestnutカラー、Matt Blackカラー、Crazy Horseカラー、Whiteカラー、そして今はもう販売していないお色ですが、Sherwoodというカラーです。
ーさすが、バランスよい5色ですね〜。NAOTの靴が、具体的に子育てのどんなシーンに役立ったか教えてくれますか?
妊娠後期は、とにかくお腹が大きくて足元が見えにくく、玄関先でしゃがんで靴を履く事が大変だったので、下を見ず、しゃがまず、立ったまま足入れをできるIRISが欠かせなくなりました。
私の場合は、足のむくみが酷かったので、5足持っているIRISの中でも特に革が柔らかめのWhiteカラーを愛用する機会が多かったです。パンパンになった足もふんわり包んでくれて、なんだかホッと安心感があったのを覚えています。
出産予定日2週間前に突然破水をして入院となったのですが、そんなバタバタな状況下でも玄関先でサッと履いたのがIRISでした。もちろん、入院準備リストにもIRISは入れていたのですが、思いがけずの選択でも、迷うことなくでしたね。そして、退院の日もIRIS Whiteカラーで。
最近はそんなIRISに興味を持った息子が足入れのマネをするようになりました。ちょっと感慨深いです。
ーIRISヘの信頼感は絶大ですよね〜!私の場合、出産して退院する日、足が驚くくらいむくんでしまって。もし、IRISがインソールを外せる仕様じゃなかったら、履いて帰る靴がなかった。本当に助かりました。
出産準備の案内とかにも「足がむくむから大きめの靴を準備しましょう」とか書いていないですもんね。……妊婦さんに教えてあげたい。
ーまさに。お伝えしたいですよね。出産後もIRISの出番が多いですか?
そうですね。なんだかんだで、脱ぎ履きスムーズなIRISばかり履いています。出産後しばらくはコロナ禍ということもあり、外出する機会はほとんどなかったのですが、息子がお座りできるようになってからはベビーカーでよくお散歩に出掛けていましたよ。とにかくたくさん歩く私にとってはしっかり歩いても疲れにくいIRISは頼りになる存在でした。
息子が保育園に通うようになってからは、より一層、IRISの便利さを実感する毎日です。
保育園通いは日々、大荷物で……。特に週明けはお布団セットに、着替えの入ったリュック、PCの入った仕事用バックにお弁当と既に背中と両肩には荷物がいっぱいなんです。そこに息子を抱っこするとなると玄関の鍵を閉めることすら至難の技!
しゃがんだり、手を使って何かをすることは極力避けたい(できない)状況でも足元がIRISだと玄関ホールでも両手を使わずにスッと脱ぎ履きができるので本当に助かっています。
履いている靴がサボタイプじゃなくて、例えば、紐靴を履いていたら、一旦、息子を玄関ホールに座らせて、紐をほどいているうちに息子がどこかへ走って行ってしまったら、追いかけて……と、想像しただけで恐ろしいですよね。(笑)
朝からバタバタと走り回っているので、脱ぎ履きしやすいだけじゃなくて、サポート力もあるIRISは大活躍。あっ忘れ物した!っていう時にもIRISなら脱ぎ履きがスムーズでストレスなく、良いことづくめ。もう頭が上がりません。息子が通っている保育園では、IRISを愛用してくれているお母さんを見かけることもしばしば。とっても嬉しい気持ちになります。
ー他のお母さんもIRISを履いてくださっているのは嬉しいですね!そういえば、子連れ登山をしたと聞きましたが……。
そうなんです。登山は、20代の頃から好きだったんですが、妊娠、出産を経て、いつかまた行ける日がくるのだろうか?とぼんやり考えていたんです。そんなタイミングで、アウトドアブランドのベビーキャリア(背負子)を入手することができまして、息子が生後10ヶ月になった頃、私自身も身体の回復を実感してきたので運動不足を解消すべく登山へいこう!と。
夫がベビーキャリアで息子を背負い、私は家族全員の荷物を詰めたザックを背負って薊岳(あざみだけ)という山へ登りました。お昼休憩のポイントだった明神平で息子に授乳したのはよい思い出です。
もちろん、山登りの時の足元は登山靴ですが、登山に必ず連れて行くのはこれまたIRIS。下山をしたら真っ先になにをするかと言うと、登山靴を脱いでIRISに履き替えるんです。硬い登山靴に守られてたくさん歩いた足は疲れてぱんぱんなのですが、そんな足をいつもIRISはやさしく包み込んでくれます。裸足よりも楽ちんに感じるくらい、ホッとする瞬間です。
アウトドアシーンに革靴?と思う方もいるかもしれませんが、キャンプ時のテントでの脱ぎ履きとか、立ちっぱなしのフェスでの疲れにくさ、とか意外と活躍してくれるのがNAOTの靴なんですよね。
ーキャンプにもIRISが役立つというエピソード、よく聞きますが、山登りにもIRISが重宝するとは初耳でした!
母になってから新たに購入したNAOTの靴はやっぱりサボタイプでした
ー出産してから新しく仲間入りしたNAOTの靴はありますか?
IRISが予想以上に活躍してくれるので、出産後しばらくは新調していませんでした。
ですが、仕事に復帰してからはサボだけどきちんと感もあるLODOSがすごく気になって。これがあればキレイめのコーデもきちんとまとまるのでいいなあと。
それで、先日ついに購入したんです。思っていた以上に普段の私のコーディネートにしっくりはまってくれるので、今となってはIRIS以上に出番が多いかも。
ーLODOSは楽さも上品さも欲しい時に役立ちますよね!そういえばご夫婦でサボを愛用していましたよね。
はい。結婚した年に私がIRISのCrazy Horseカラーを買ったんです。夫も同じタイミングでGLACIERのBuffaloカラーを買っているので、お互いのサボの年齢=結婚歴になるのでいい記念になりました。
どちらもエイジングが楽しめるカラーでもあるので、その変化も年月とともに楽しんでいきたいです。
ー素敵なエピソードですね。ちなみに冒頭でもチラリとお話したMALTA(詳しくはこちらの記事をご参照ください「私とNAOT」)は最近履いていますか?
MALTAは私が奈良に移住してくるきっかけにもなった靴でとても大切な思い入れのある一足です。当時はベルトが今のようなスナップボタン式ではなく、ベルトタイプだったのですが、買った時のままの状態でいてほしくて、交換はしていません。スナップボタンにした方が楽なのは分かるんですけど、ささやかなこだわりです。
正直なところ、妊娠出産をしてからは脱ぎ履きの楽さを優先してサボがメインの生活。MALTAは今、下駄箱に眠っていますが、一番自分の足に馴染んでいる一足なので、いつか息子と一緒に1日外に行く様なお出かけの日には履きたいなと思っています。早く思い切り旅行がしたいですね。
ー子育てとは別に、NAOTの靴が「便利だな」「お、いい感じ」と思ったシーンがあれば教えてください。
旅行好きの私にとっては、旅先で足元を気にせずガシガシ歩けるNAOTの靴はもう旅の相棒といってもいいくらいの存在です。長期の旅行には宿でも脱ぎ履きの楽ちんなIRISとOLGAの2足を持って行く事が多いです。
OLGAのいいところはしっかり歩ける&きちんと感もあるということ。特に海外でちょっとしたレストランに行くときにもワンピース+OLGAできちんとコーデが完成するので重宝します。きちんとするシーンだけじゃなくて、砂埃で足場の悪いカンボジアの道路も安定感のある履き心地で足元を支えてくれました。遺跡の前でOLGAとパチリ、いい思い出です。
ーまた海外旅行できる日常が戻ってくるといいですね。
最近の我が家の一大トピックスは中古で一軒家を購入したこと。
新居は、以前暮らしていた家の3倍近くあるんです。近頃、行動範囲が広がって動きも活発になってきた息子にとって、遊びのフィールドも広げてくれると思います。
引渡しの日に新居に連れて行ったところ、案の定、とても喜んで部屋中を走り回っていました。これからリノベーションをして家づくりを楽しんでいきたいと思います。
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編集:脇阪