世界の終わり

一昨年のコロナパンデミックで全てが止まったとき、
家でミッシェルガンエレファントをガンガン鳴らし、パンを焼く練習をした。
食パンを焼いては食べた。そう世界の終わり。
 
 
今年に入って、パンの焼き方はすっかり忘れてしまった。
世界は終わらなかったから。
そうよかったんだ。
 
 
続いているこの世界は少しずつ変化し、私たちは適応するために変化した。
ありがたいのは、人は家を出て靴を履いてどこかにいくという行為がずっとあることだった。
NAOTの靴はお守りのように自分自身を守ってくれた。足だけじゃなく心も。
 
 
人の欲求はただ歩くだけじゃない。どこかにいく。素敵な場所にいく。出会う。旅行にいく。美味しいものを食べる。誰かに会いにいく。
そんな気持ちは、ほんの少しだけまだ我慢するのだが、扉はもう開かれていると信じたい。
 
 
2021年。僕たちは何を成し遂げたんだろう。
いや、生きているだけで、それだけで素晴らしいことじゃないかな。
 
 
 
NAOT代表 宮川


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