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奈良たより vol.10 〜春到来〜


 

ここ数年で一番寒かった(気がする)冬も終わり、ようやく春らしい気候になってきましたね。
 
3月の奈良たよりは奈良店の奥口がお届けいたします。
 
奈良では毎年「お水取りが終わる頃に春がやってくる」と言われています。
本当にあたたかくなるので、毎年この時期をいまかいまかと待ち望んでいる私です。

 
お水取り?はて?それは?という方も多いかもしれません。
 

 
お水取りとは東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)のこと。
お坊さん(練行衆/れんぎょうしゅう)がこの1年の罪を二月堂本尊の十一面観音に悔い、新しい年がいい年であることを祈る行事です。天平勝宝4(752)年に始まってから1回も途絶えることなく続き、今年でなんと、1271回目なんだとか!3月12日の深夜から明け方にかけて、堂前の若狭井(わかさい)から香水(こうずい)をくみ、本堂内陣に運ぶ儀式があるところから、その名があるのだそう。詳しくはコチラ(東大寺HPより)へ。
 
本行の3/1から3/14には二月堂の舞台に毎晩お松明があげられており、舞台の下からこれを拝観することができるのです。
 
と、前置きが長くなりましたが、同僚を誘って久しぶりにいってきました!お水取り。
 

 
お松明を初めて見る同僚の子(2歳)と我が子(1歳)を連れての珍道中。
あらぬ方向へ走り出す子達の軌道修正をしながら、二月堂へ向かいます。
明るい時間に出発したはずなのに、二月堂に到着する頃にはすっかり夜になっていました。
 

 
いよいよはじまります。
お坊さんがお松明の火の粉を散らしてお堂を駆け抜ける様子を目の当たりにした子ども達の反応はそれぞれで・・・・ひとりは満面の笑顔で「わーパチパチ!」と手を叩き、ひとり(我が子)は火を見ることすら怖がり、ずっと母にしがみついておりましたとさ。
 

 
そして母達はその荘厳な雰囲気に終始圧倒されていました。
今はコロナ禍という世の中。これまでには、戦争や大地震等、その時代その時代で大変な事があったはず。そんな中、1200年以上もの長い間一度も途絶えたことがない行事があるということは、改めてすごい事なのだなと思います。
 

 
帰り際、お寺の方がふいに手渡してくださり、ありがたいお松明の燃え差しを持ち帰ることができました。
なんでも「杉葉の燃え差し」といって無病息災や厄除けのご利益があるのだとか。
 

 

お水取りはもう終わってしまいましたが、二月堂は夕日が綺麗に見えるスポットとしても有名です。
お堂の上からは奈良市内が一望できるので、本当に気持ちがいいですよ。お天気のいい日にめぐってみることをお勧めします。よかったら行ってみてくださいね。
 

 
いつも夕方以降はご飯の支度をして、息子にそれを食べさせて、次はお風呂!寝かしつけとバタバタ過ごしている事が多い私。この日は大仏殿を横目に途中、鹿さんに挨拶をしたり、お月様を眺めながら歩いたり….のんびり、とまではいかないまでも久しぶりにちょっとした非日常を味わえ、ワクワクしている自分に気がつきました。こういう時間もたまにはいいものだなあー!としみじみ。
 
もっとあたたかくなったらこういった機会を時々設けてみようと思います。

 
 

 
さて!最後にお店の様子をチラリ!ご紹介。店頭にはサンダルがもう並んでおります。
 

 
靴下とも相性がよいデザインのサンダルもありますので、今の季節からでも早速活躍してくれますよ。
系列ブランドentwaの新作のお洋服達もずらりと並んで店内はまさに春!
 

 
スタッフ達も日々試着を繰り返して今年の春夏コーデを検討中です。
 
あれやこれやと試して、決める時間ってとっても楽しいですよね。
こうやって私たちも一緒にお客様の靴・服選びのお手伝いができたら嬉しく思います。
 
桜が咲くのもあともう少し!是非、春の奈良に遊びにいらしてくださいね。
本日もスタッフ一同、ご来店お待ちしております。

 
 


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