
私にとって、人生で一番履いている靴。
気づけば玄関で、無意識に手を伸ばしてしまう靴。
それが私にとっての「OLGA」です。
出会いは、今から10年前。
その春からNAOTで働き始めた私は、そこで初めて自分の足のことを知りました。
幅が狭くて、甲が薄いほっそり足。だから、普通のパンプスを履くとかかとがスコスコ脱げてしまっていたんだな、と納得しました。
「足をしっかり留めてくれるものがあるだけで、こんなに違うんだ!」
長年モヤモヤしていた靴選びの目印がはっきり見えて、色々試して選んだ最初の一足が「Buffalo(茶色)」カラーでした。

足に合うことを重視して選んだから、履き心地は言わずもがなバッチリ。
大好きな菊池亜希子さんの本『みちくさ』を片手に、汗をかきながら京都の街を歩き回った夏のこと。1日中歩き続けても全然平気だったことに、心底びっくりしました。
「その街を知るには、足を使うのが一番」がモットーな私の旅に付き合ってくれる、頼もしい相棒です。

それからしばらくして、2足目となる「Matt Black」カラーをお迎えしました。
毎日履いてるOLGAがもしやお疲れでは?と急に気になり、それまで黒色が似合わないと思い込んで避けていたものの、「大好きなOLGAなら絶対履くだろう!」とチャレンジしてみたら、これが大正解。
合わせやすくて色んなシーンで活躍する黒い靴の良さを知り、「好きの幅」が一気に広がるという嬉しいオマケまでついてきました。

そこから月日は流れ、なんと「Khaki Beige」カラーも私のもとにやってきました。
発売当時は数量限定だったので「お店に立つ日は履きづらいな…」なんて悩みも一瞬よぎりましたが、「推し靴なら買うしかないでしょ!」と前言撤回。とうとうOLGA3足目に突入。

近場のお出かけから、遠くのハワイ。
そして、大好きな祖父が亡くなったとき、両親の故郷である岡山へ向かった日も。
式のときの慣れないパンプスからいつものOLGAに履き替えたとき、張り詰めていた気持ちを受け止めてもらえたような、安心感があったのを覚えています。
楽しい時も、悲しい時も、気づけば私の足もとにはいつもOLGAがいました。

暑い時期と寒い時期以外はほとんどOLGAで過ごしているので、当然ですがすごく消耗します。
いろんなところを修理しながら付き合ってきましたが、革自体にも年月の味わいとくたびれが出てきました。
というわけで、いま私は「黒色の2代目」の購入を考えています。
同じモデルの4足目…自分にとっては未開の域ですが、「まあ、OLGAならそうなるよね」と妙に納得しています。
これから先の人生、自分がどこで何をしているかは分かりません。
だけどこの10年で、当たり前のような顔をして、私の足もとにいてくれたOLGA。
たぶん、これからもないと困る存在なのでしょう。
そんな大好きな相棒を、私はこれからもずっと履き続けていこうと思います。

(文/スタッフ 木村)