これまで半年に1度カタログを発行してきました。
ふと一度立ち止まってみて、カタログという枠を取り払ってみたらどうだろう?
新たに届けたいものは? と考えてみた時に思いついたこと。
それは、靴を通して気持ちが通いあえて、なんだか残しておきたくなるような、そんなものが作れたらいいなと思い、この度「NAOT BOOK1」ができました。
4/1(木)から、NAOTオンラインショップにて発売します。
また、4/1よりオンラインショップとNAOT各店で靴をお買い上げの方には1冊プレゼント!(お試しサービスご利用の場合は適用外となります)
4/9(金)からは全国書店さんにも並びます。
ぜひお手にとってご覧いただけましたら嬉しいです。
今回のテーマは「地球に靴で乗る」。
靴は地球と私たちをつなぐ乗り物で、靴がいろんな境界を行き来するスイッチ装置のようなイメージを思いつきました。
それを写真や文章や対談など様々な方に、いろんな角度から光を当てていただいて、靴ってこんな面があったんだとか、この気持ちわかるなぁとか、ページをめくるたびに発見がある1冊に仕上がりました。
テーマを考えていた2020年2月には、世界中で日常がこんなにも変わるなんて想像していませんでした。
どこかへ行くこと、誰かに会うこと、それらが制限される日が来るとは。
外出自粛期間中は、近所をお散歩することが日課となり、それが大切な気分転換になっていて、外の景色を見て歩けることが、ただただ嬉しかったのを覚えています。
自粛期間が明けて、久しぶりにお店のある奈良へ行き、働く仲間やお店の再開を心待ちにしてくださっていたお客さまに会えた時は、思わず胸がジーンとしました。
そんな出来事を通して「地球に靴で乗る」ことは、どんな時も私たちの生活の根っこにあって、変わらないんだということを実感しました。
まだ知らない場所へ行って、自分の地図を広げたい。
大好きな人がいるあの場所で、心ゆくまで楽しい時間を過ごしたい。
たくさんのものをもらっている地球へ、感謝を忘れずにいたい。
そして私たちを支えてくれる靴にありがとうと伝えたい。
どこかへ行くこと、誰かに会うこと。
それを自由にできる世界が、1日でも早く戻ってきますように。
なかなか出かけることが難しい昨今、 自由な風を感じながら読んでいただけたら嬉しいです。
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〈 目次 〉
地球に靴で乗る 小檜山貴裕
境目を見つけて越える 能町みね子
靴の歌 穂村弘
ものごとの境界線 広瀬裕子
「地球に靴で乗る」対談 浅生鴨×高橋久美子
地球に乗った靴 黒木雅巳
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