靴との付き合い方は持ち主によって、その人それぞれ。靴との出会い、履いて行った場所、忘れられない思い出など、お客様からのお声をお届けいたします。
今回はIRIS Whiteのお話です。
IRIS Whiteを愛用しています。
今回、踵がすり減り歩きにくくなって修理をお願いしました。
実は3年前にNAOT NARAで修理をお願いしようと、家族で関西に旅行した際に帰りに奈良に立ち寄ったことがあります。
修理とあわよくば新しいNAOTも…とそれはもうウキウキしていました。
ところが娘の運転で鰻の寝床のような駐車場に止めようとした時思いがけないことが起きました。
切り返す時に金属製の車止めに当ててしまい、目の前でプシューッとタイヤがパンクしてしまったのです。
来てもらったJAFの方がくだした診断はタイヤ1本丸ごと交換でした。
そのタイヤ1本の金額は私が大事に取っておいたIRIS修理代+新しい靴の代金と同じくらいの金額。
JAFの方とタイヤ販売店に向かう娘に泣く泣く渡しました。
残った私たちは7月の蒸し暑い午後、暇を持て余し父の車椅子を押しながら、ならまちを散歩することにしました。静かで古い街並みがすてきでした。
ただショックで意気消沈してしまって行く筈だったNAOT NARAもkaze no sumikaも前を通るだけ。
気を取り直し、途中奈良漬けのお店のカフェで一休みしてジュースで喉を潤しました。
中庭の鬱蒼とした木立も素晴らしく、思いがけない休憩に父も喜んでいました。
やがて新しいタイヤが来て交換してもらい無事に帰路につくことができました。
1年後父は他界しました。
暑い夏の日の出来事は思い出深く、その時修理する筈だったIRISは大切な思い出と共にあるように感じます。
修理から帰ってきたらずっと大事に履き続ようと思います。
K.M様
IRIS White
愛用歴 8年