Journal

#04 愛おしさの在り処

私とNAOTとの出会いは、スタッフとして働き始めた2022年4月。 
初めての靴は、かかとのないサボのLODOSだった。 
潔いシンプルさに惹かれて選んだのだけれど、その後2色買い足して、いまや計3色(足)を週6で履いている。

履き始めて少し経ったころ、まだ新しさの残るLODOSを履いて出かけた日。 
余裕を持って起きたはずなのに気がつけば乗る電車の時間ギリギリで、 駅まで駆け足気味に向かっていた。 
信号待ちで立ち止まったとき、ふと「あれ、そういえば、家からここまで1回もつまずいてないんじゃん…?」と気がついた。 

これまで履いていた靴はどれも、早歩きするとだいたいかかとが抜けていた。 
靴はそういうものだと思っていたし、それが問題だとも感じていなかった……のだけれども。 

それって当然じゃなかったんだ。 
「こんなに履きやすい靴が存在していたのか!」と衝撃を受けたし、なんだか自分がそんな靴を履いていることが嬉しく、誇らしくすら思えた。 
急いでいたけれど、その感動をどうしても忘れたくなくて、小走りしながらも写真を撮った。 
ブレブレだった。

LODOSを履いて出かけるたびに、そうやって少しずつ自信をもらってきていたのかもしれない。 
だから恩返しじゃないけれど、この靴でもっといろいろな場所に一緒に行きたいし、なんというか、いろいろな景色を見せてあげたいと思っている。 
  
先日白浜に旅行に行ったとき、海のほうに行くしな…と悩んだけれど、 家を出る前、玄関で「LODOSに海を見せてあげたい」と思って、履いて行った。 
波打ち際ギリギリチャレンジなんかもしちゃって、浜辺で歩いてきたところを振り返ると、靴底のかたちがついていたのが可愛かった。 

熱しやすいが冷めやすい性格の自分が、同じデザインのものをいくつも持つことなんて、この靴が初めてだ。 
あまりにもLODOSロドスと言いすぎて、以前SNSで「NAOTキャラバン」のお知らせをしたときに、「栗本さんが来るなら、LODOSも履いてみようかな」というコメントをもらったことがある。 
この靴が自分を形取ってくれているみたいで、じんわりと嬉しかった。 
今でもずっと覚えている。 

家にあるNAOTの靴たちを見ると、どの靴も左足にぐっと履きジワが入っている。 
「ああ、自分の靴だな」と実感できて、なんとも健気で愛おしい。 
履き始めるまで、靴に対して「愛おしい」と思う日が来るとは思ってもいなかった。 
  
と言いつつ、最後にお手入れをしたのがだいぶ前のような気もするので、 感謝の気持ちをこめて、いつもより丁寧にお手入れしてこようかな。 

(文/スタッフ 栗本)