Column

NAOT STORY -PISAC Black Madras-


 
靴との付き合い方は持ち主によって、その人それぞれ。靴との出会い、履いて行った場所、忘れられない思い出など、お客様からのお声をお届けいたします。
 
今回はPISAC Black Madrasのお話です。
 


 
 
今回修理をお願いしたのは、娘の靴です。
娘が就職したときに、お祝いとしてこの靴を送りました。
 
慣れない仕事で泣いて帰ってきた日も、もう仕事を辞めるといった日もありましたが、次の日の朝にはまた、この靴を履いて会社に出かけていきます。
 

 
就職してもう5年。
いつの間にやら昇進して、部下も二人出来たようです。
最近では仕事の帰りが遅く、家族が寝静まってから帰ってくることが多くなりましたが、翌朝私が起きた時に、玄関に脱ぎ散らかした(!)娘の靴があるのを見ると、昨日は無事に帰ってきたんだな、お疲れ様、と安心します。
 
ここまで書いていて、靴一足で、娘の5年の歴史を語ることが出来るのはすごいな、と改めて思いました。
それはこの靴が履き心地がよく、修理ができて長く使えるからこそ、だと思います。
これからもこの靴には、娘の社会人人生に寄り添って貰いたいので、修理をお願いいたします。
 


K.I様
PISAC Black Madras
愛用歴 5年