リトルストーリー
2020.02.18

[Lesson]教えて、先生! 第2回「正しい姿勢、歩き方とは?」

 
 

これまで、「私に合う靴のサイズは?」「革靴のお手入れってどうしたらいいの?」など、ちょっとした疑問にお答えしてきたLessonコーナー。
専門家の先生をお迎えし、より専門的なお話を伺うコラム「教えて、先生!」としてパワーアップしました。
第2回は、引き続き「足育研究会」の代表として、そして「済生会川口総合病院」の医師としてご活躍の高山かおる先生の登場です。
 
高山かおる先生には、今後も引き続き、専門家の先生ならではの視点でお話していただく予定です。
こんなお話を聞いてみたいといったリクエストもお待ちしております!
ぜひ、みなさまのお役にたてますよう。
 
 

足育研究会:WEBサイト
 
 
 

Q.正しい姿勢、歩き方とは?
 

 
人間はいうまでもなく、ほかの動物にはない2本の足(下肢)を交互にうごかして移動する能力をもっています。この能力のおかげで手が自由になり文明や文化は発展しました。しかし重たい頭を支えるためにいろんなトラブルも起きます。
一番犠牲になるのはもっとも体の下にある足だろうと思います。
 
米国足病医協会の調べによると、ゆっくり歩くときでも足にかかる重さは、体重の1.2倍。50kgの人で一歩ごとに60kgの重さが足にかかります。人間は1日に平均約5,000歩歩くとすると、単純計算で1日300トンの重さが足にかかっていることになります。
ちなみに股関節には3〜3.5倍圧がかかるといわれています。
 

現在日本は超高齢化社会を迎えています。長く生きてたくさん歩くほど足や膝、股関節に対する負荷は強く、なるべく負担をかけず、故障しないように歩行することを意識することがどれだけ大切なことがよくわかると思います。
 
 
 
ポイント1 姿勢
まずは立った時の姿勢が大切です。顔をさげて上から体を見てみましょう。
正しい姿勢であれば、胸、下腹、足の甲がみえます。
大切なのは骨盤の位置です。骨盤が前に傾いていたり、後ろに傾いていたりすることが、多くの場合さまざまな骨格系のトラブルにつながっています。骨盤は真っすぐに立てます。
 
前に傾いている人は下をみたときに胸がみえて足は見えません。このタイプは胸張りタイプです。
後ろに傾いている人はぽっこりとした下腹が見えます。このタイプは下腹ポッコリタイプです。
下をみると体全部が見えてしまう場合は猫背タイプです。
 
とても多いのが胸をそらせていることがよい姿勢だと勘違いされることです(骨盤は前にかたむき、腰は反り腰になります)。
足にかかる負担は踵に寄り、足趾が浮きます。
 
 
 

胸張りタイプの直し方

 

下腹ポッコリタイプの直し方

 

猫背タイプの直し方

 

 
 

ポイント2 腕のふりかた
人間も動物ですので、手と足は連動して動きます。足の動きを意識することはすぐには難しいので、まずは腕の動きをマスターします。真っすぐ後ろに大きく振ることを意識します。
 
胸張りタイプさんは前で狭く、後ろで広くなりがちです。
下腹ポッコリタイプさんは前で広く、うしろで狭くなります。
猫背タイプの方はほとんど腕を振らない傾向があります。
 
前にうでをまっすぐにふることは難しくありませんが、後ろにまっすぐは意識しないとできませんのでぜひやってみてください。

 
 
 

ポイント3 歩く前のストレッチ
歩くときは踵の少し外側から接地し、足の外側、前足部をとおって最後は足の指が地面から離れます。
踵からつかない人はつまずきやすくなります。
この動きをするためには、上の正しい姿勢をキープしたうえで、足首を柔らかく保つ必要がありますので、起床したときにベッドや椅子にすわって足首を大きく回しましょう。
 
出かける前には腕をふるためには肩甲骨をほぐします。
出かける前に10回くらいゆっくりやってみるといいでしょう。

 
 
 
ポイント4 靴の選び方
当然のことですが、適切な靴を履かなければなかなか正しい歩き方や姿勢の保持は難しいといえます。
例えばハイヒールをはけば自然と胸張りタイプになってしまいますし、ぶかぶかなサンダルなどを好めば下腹ぽっこりや猫背タイプになってしまいます。
靴はTPOを守り、歩くときには歩くのに適したものを履くことをお勧めします。ヒールをはきたかったら長い距離ではなく、その場にもっていって履くなどシーンを選ぶということです。
 
靴選びのポイントはサイズの他に踵にカウンターがはいっていて体を左右にぶれないように支えてくれるか、紐やベルトでしっかりと足と靴を固定できるか、そして指のまがるところで靴底がまがるかということをチェックしてください。

 
歩幅や歩く速度などを気にされる方もいるかもしれませんが、正しくあるくと、自然とスピードがでます。まずはポイント1と2をマスターしてみてください。
 





 
なるほど!常に意識することが大事なんですね。
先生、ありがとうございます。
 
 

※参考図書:黒田恵美子著 一生歩ける体になる 黒田式ケア・ウォーキング(合同出版)
※図の引用:高山かおる監修 黒田恵美子著 足育学(全日本出版社)指導箋「歩き方のポイント」より
 

 
 

次回、「教えて、先生!」は2020年3月公開予定です。
 
※これまでの記事については<LESSON>シリーズ別インデックスをぜひご参照ください!

 


 編集:脇阪
 

#教えて、先生!


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