Column

私とNAOT -CLAUDIA Saddle Brown-

 

 
靴との付き合い方は持ち主によって、その人それぞれ。靴との出会い、履いて行った場所、忘れられない思い出などなど、NAOTスタッフがそれぞれの言葉でお届けいたします。
 
今回はCLAUDIA Saddle Brownのお話です。
 


 
 
この靴を迎えたのは大学4年生の秋。
その年の春、夏、秋と届き続けた就活のお祈りメールで何度も心を折られて、その中でやっと掴んだ「私はNAOTとこの会社が作っているものが大好き、それを届けていきたい」という気持ち。
 
それをぶつけて、受け取ってもらえて、それだけでなんとか立っている状況でした。
この会社に就職を決めていたけれど、心は不安でいっぱいでした。こんなので、私、大丈夫かな。
 

 
不安だった私に必要だったのは、
・修理ができる
・たくさん歩ける
・革が育つのが伝わる
そんな靴。
履いて、歩いて、育てて、一緒に変化していけるような靴。
 
その全てが合致したCLAUDIAを購入するのに、迷いはありませんでした。
一番革の変化がみえやすいSaddle Brownも必然的に選びました。
唯一の誤算は、履けるシーズンが限られているということ。
それに気が付かなかった当時は必死だったのだと、思うことにしています。
秋になって靴棚から取り出す度、胸がキュッと締め付けられます。
けれど、クタクタに育った姿は他でもない私が、たくさん歩いてきた証だから。
これからさらに、どんな風に変化していってくれるのか、楽しみにせずにはいられないのです。
 

 
 

スタッフ坂戸
CLAUDIA Saddle Brown
愛用歴 3年