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さんぽびより|大歳倫弘さん・カナメストーン零士さん #02

NAOT JAPANが、いま気になるあの方にお話を伺うコーナー「さんぽびより」。
今回は、作家・演出家の大歳倫弘さんと、お笑い芸人・カナメストーンの零士さんにお会いしました。

大歳さんは、ふだん舞台やドラマの脚本を書かれていて、肩の力を抜いて笑える作品を描く奇々怪界のコメディ作家。昨年、初めての書籍も出版されています。

そんな大歳さんが、会ってみたい!と話していたのが、お笑いコンビ・カナメストーンの零士さん。
服がお好きな零士さんとお話しをしに、公演前にお邪魔しました。ネタづくりから、洋服や革靴のことまでお届けします。

(零士さんの相方・山口さんも、一緒に早い時間に来てくださって、後ろで話を聞いてくださっていました)

 

#01はこちらから

 


 

いつから服が好きに?

 

大歳 洋服は、原宿キャシディがなくなったあとは、どこで買われてるんですか?
(原宿キャシディ:1981年にスタートしたアメカジ中心にした老舗セレクトショップで、カナメストーンのお二人はずっとキャシディさんで服を買われていたそう。2026年1月末に惜しまれつつ閉店。)

零士 そうなんですよ、キャシディがなくなっちゃったあとは、キャシディに置いてあったブランドをそれぞれ自分たちで見て、そのお店の路面店に行って買ってたりします。

大歳 ENDS and MEANSとか? 僕も好きなんですよ。

零士 えっENDS好きですか!?(今日着ている)これ、ENDSのシャツです、いいですよねー! 山口も一緒に行って、二人で買ったりしてます。あと恵比寿にあるPt.Alfredっていう、ご夫婦でされているお店にもよく行きます。チノパンと、チノパンに合うシャツやジャケット、ベストだったりを置いているお店で、チノパン屋さんってご自身でも言ってるんですけど。今日そこのチノパンを履いていて、最高にいいです。

大歳 そのチノパン、めっちゃいいなと思ってました。恵比寿ですね、行ってみたい。

――お洋服は、いつごろからお好きなんですか?

零士 自分で「買いたいな」と思い始めたのは、中学のころだったかなと思います。だけど、母親が洋服好きで、本当に小さいときから格好いいのを着せてもらってた記憶があります。で、試されるんですよ。「サッカーの試合を見に行きます。このユニフォームを着ていきます。ちょっと寒いので、このユニホームの下に着る長袖を、タンスの中から選んできてください」って言われて、ええ!? って思いながらタンスを見る。じゃぁこの黄色のやつにしようかと、母親のところに持っていって「これにする」というと、「素晴らしい〜!これはいいです、可愛い!」って(笑)。たぶん何を持っていっても可愛いって言ってくれたんだと思うんです、そのときはもちろん気づかなかったけれど。服ってこんなに楽しいんだ、褒められたりもするんだ、っていう、そういう体験が積み重なっていったんだと思うんですね。服の、一番古い記憶がそれですね。

山口 零士、すさまじいっすよ。中学生のとき、みんなは学校指定のジャージを着て遊んでるようなときに、零士はラルフローレンのタートルネックに、ラルフローレンのカーディガンを合わせて。

大歳 ええ〜! かっこいい!

零士 いやいや、母親が褒めてくれたからですよ、それも。それこそ、ラルフはいまだに憧れのブランドって感じですね。
 


 

スパイクと革靴はつながっている!?

 

零士 俺はサッカーはもう中学で辞めちゃったんですけど、当時はスパイクとかを見て欲しいなと思っても、親に遠慮するじゃないですか。スパイクって高いから。本当は2万するスパイクが欲しいけど、1万ちょっとの下位互換のものを買ってもらう、みたいな。

大歳 わかります、わかります。僕も高校までサッカーをやってて、好きでサッカーはよく見てました。スパイク、お好きでした?

零士 めっちゃ好きでしたよ!

大歳 ミズノの、モレリアとか・・・

零士 モレリアはもう、憧れのスパイクですね。でも、ちょっと高いですよね? 中学生には。

大歳 そうなんですよね、あとアシックスのマルニー(2002)。日韓の記念モデルで、これがなかなか買えなかったんですよね。

零士 うわあ、マルニー!マルニーはオールカンガルーなんですよね、レザーが。下位互換になると、合皮だから、ちょっと安くなるんですよね。マルニ、買えなかったなー。買えなかったよね?(山口さんのほうを見て)

山口 買えなかった。零士は2010みたいなやつ買ってたよ。

零士 えっ、俺そんな下位互換のやつを買ってた?(笑) あとは、中田英寿が履いてたFILAのFASCINOとか・・・

山口 僕、昨日買っちゃった。トレシュに落とし込まれたやつ。

零士 え、まじ!? 羨ましい! え、昨日?

大歳 うわぁ、いいっすね〜。

零士 めっちゃいい。俺も買おうかな、今なら買える!

大歳 僕はね、adidasのCopa Mundialが今めっちゃほしいんですよ。

零士 えっ、絶対買いましょ、俺も買うんで買いましょ!

山口 Copa Mundialは渋い。

零士 めちゃいいっすね、スパイクの話。

――スパイクのどういったところに、ここがいい!っていうようなポイントがあるんですか?

大歳 縫い目の美しさとか、あとオールカンガルーだと、使っていくと色が変わっていって、綺麗にエイジングしていくんですよ。

零士 自分の癖で、ちょっと風合いが変わっていったりね。だから世界にひとつだけ、という感じが出てくるんです。そこは、革靴とも同じですよね。

大歳 たしかに、ほんとそう。

零士 だから革靴いいんですね。あのスパイクの感覚とつながってるから。

大歳 そこがつながってたか〜!(笑)でも、本当その感じです。

 


 

選ぶ楽しみ

 

――零士さんは、革靴は普段から履かれますか?

零士 そうですね、今日も履いてきましたし。服がカジュアルになりすぎたときに、足元が革靴だとちょっと締めたりできるから、めっちゃありがたい存在。ブレザーにスラックス、革靴っていうのもかっこいいですよね。それだとリュックでスポーツ感をだしたりするのも、僕は好きです。

大歳 メンテナンスとかもご自分でするんですか?

零士 いやぁ、メンテナンスは全然自分には知識がないんですよ。だからプロの方というか、靴磨きの方に持っていってお願いしたり。

大歳 あぁ、それいいですねぇ。僕も革靴ってメンテナンスをどうしたらいいんだろうかとか、そこがちょっと怖くて。もう、やってもらっちゃったらいいんですね。

零士 それが僕はちょっと安心だったり。やべ、ミスった!みたいになると、せっかく愛着ある靴がもったいないから。

大歳 僕は最近もう整理の方向にいっちゃって、何パターンか決めて、それをまわすという感じになりつつあって。

零士 でも、よくないですか? それで全然。

大歳 いや、でも零士さんはそうじゃないっすよね? 選ぶ楽しみを味あわれてる感じが、それもいいよなと思って。

零士 たしかに、テンションをあげたいから今日はこれ、とかはありますね。コンディションをはかるのに大切なことかもしれないです。そこが適当になってきたらと思うと、ちょっと怖いかも。

大歳 いや、ほんとに。僕は最近、かなり適当になっちゃってるかも。やばいです。

零士 でも、いい加減さも格好良さ、渋さに変わるときがあるっすよ!おじいちゃんって、適当でもかっこよかったりするじゃないですか。かっこつけてないかっこよさというか。そうなりたいんですよね。でも自分は全然まだまだだろうな、そこに到達するのは。

大歳 格好つけちゃうと、かっこよくなくなるじゃないですか。

零士 そう、主張しすぎるとだめですね。でも、見てもらいたいという気持ちもあるし、まだまだです(笑)。

 


 

ネットの買い物、リアルでの買い物

 

大歳 テンションが下がったときに、テンションを持ち上げるのは、メシですか?

零士 メシと、買い物。買い物ですね、めっちゃ。
なんか、人生、あげておきたいんですよ。楽しくいたい。だからずっと、嫌なことを避けてます。嫌なことがあるかもしれないと思うと、もうやめよう、って。

大歳 どうやら、買い物って、オンラインで買うと実際に店舗で買ったものよりも脳内物質が出ないらしいんですよ。

零士 ええ!?!? まじですか!

大歳 零士さんはどうですか? オンラインでもテンションぶちあがってます?

零士 あがる、あがるんですけど、見て買いたいんです本当は。でも行けない、でも欲しい、っていうときだけはネットで買うようにしています。一回買ってサイズ感がわかってるやつはネットで買ったりするんですよ。ここのMは大丈夫だな、みたいな。
でも愛着ですよね、結局。後輩に服をあげることもあるんですけど、全部ネットで買ったやつなんですよ。で、今日着てるのはネットじゃないやつです。
いやーでもやっぱり、なんか勿体ない気がしてしまいますね、ネットで買うの。

大歳 そこそこ値段するやつとかもネットではよう買わんというか、やっぱり生で買いたいなという気持ちがあって。「買っちまった!」っていう感覚まで味わいたい。

零士 革靴なんて、絶対に履いて買いたいんです。足幅が細かったりするから、合わない靴も多くて。でもお店に行って履いて、うーん、また違うのも見てみたくなっちゃったかも、って思ったときに、履くだけ履いて買わないのも申し訳ないと思っちゃったりもして。

――えっ、本当ですか! 店側としては、まったく気にせず履いてみてほしいんですが・・・!

大歳 ネットでめっちゃ見て、よし買うぞと思って買いに行ったときに、「あれ、思ってたのとちょっと違うかも」と思うこともあるじゃないですか。吟味して買いに行ったときに限ってそうなるのが多い気がしていて。それよりも、フラッと行って、チラッとみたもののなかから選んだほうがジャストだったり。

零士 それは、まじでそうです。狙いに行ったのに、それじゃなくて全然違うものを買って帰るときのほうが多いですもん。

大歳 一発目に狙いに行ったものを捨てるくらいの気持ちでいないといけないんですかね。無理にそれを買って、あんまり着てないな、ってなることがあるなと。

零士 着なくなっちゃう、は全然ありますね。でも逆のパターンもありません?ネットで見るより実物のほうがめっちゃかっけぇ!っていうのもあって、生地感こんな感じだったんだって知って買っちゃうみたいな。

大歳 ある。やっぱりお店に行かんとわかんないですね。

零士 わかんない、ほんと。それこそ今日このNAOTの靴を初めて履かせてもらって、ネットで見て思っていたのよりも10倍、20倍かっこいいですよ。この履き心地もネットではわかんないし。履き心地、めっちゃいいっすね。インソールがそうさせる感じなのかな、フィット感がすごいです。

大歳 わかります、フィット感すごいですよね。これで散歩できそうですか?

零士 めっちゃできそうです!

 


 

写真右|零士(れいじ)
1986年茨城県生まれ。2009年に中学校時代からの親友・山口誠とNSC東京校に入学し、2010年カナメストーンを結成。2017年よりマセキ芸能社所属。2025年、結成15年のラストイヤーにM-1グランプリ2025の敗者復活戦を勝ち上がり、初の決勝進出を果たす。Podcast「カナメストーンのカナメちゃん村」(毎週土曜配信)、YouTubeチャンネル「しゃれこめカナメストーン」配信中。

写真左|大歳 倫弘(おおとし・ともひろ)
1985年兵庫県生まれ。劇作家・演出家・構成作家。2005年、ヨーロッパ企画に参加。以後 、作家として、ラジオの構成やドラマ・映画の脚本を数多く手がける。主な脚本作品に、『真夜中にハロー』(テレビ東京)、『愛人転生』(MBS)など。また、舞台の脚本・演出も行っており、2009年から「ヨーロッパ企画イエティ」名義でプロデュース公演を定期的に上演している。著書に『ある日、西の方角が吉と出たので』(ループ舎)。

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